−生きるうえで大切なことー 365日のメッセージ 私たちにとって最も重要な「生きる意味」や「自分自身の今世の使命」。その答えとなる神聖で素晴らしいメッセージがいつも私のもとに届いています。 メッセンジャーとして、リアルタイムに皆様にお伝えしています。

第14回誰もが皆、神の化身2

 はじめてサイババからインタビューを受けて、私は興奮し、その夜は眠れないほどでしたが、さらにサイババは様々な祝福を私に送ってくださり、自分の人生をどう歩むべきか、という命題に対して答えを出すよう導いてくださったのです。
 確かに目の前でビブティー(聖灰)やバラの花を物質化してもらった時は、心から喜びを感じたのですが、その後、何度もサイババのもとへと訪れるようになると、次第に思いはサイババと自分の関係や、サイババは自分をどのように思っていてくれるのか、という気持が強まっていくのでした。
 毎年のようにサイババのもとへ訪れることが恒例となった私ですが、ある時、自分があまり好きになれず、自信を無くしてしまったことがありました。サイババのもとへ行きたいのはやまやまだが、こんな無様な自分を見たらサイババは何と思うだろう、と考えると、「私はあなたに会いたいのですが、今回は行けそうにありません」と、心の中でサイババに思いを伝えました。
 それまで何度か心の中にサイババの思いを感じて、感謝することのあった私でしたが、その時は、私の心の中にはっきりとサイババの声が聞こえて、こう言われまた。
 『父親のもとへ訪ねる時に、息子はタキシードを着て行きますか?りっぱな服装をしていなければ、父親は息子に会わないと思いますか?覚えておきなさい。最も息子が辛く、悲しい時にこそ、父親は息子を助けるために待っているのだ』と。
 私はそのサイババの言葉を感じて涙を流し続けました。さらに、サイババは私の心の中にこう伝えました。
 『私のもとへ来る時は、どんな状態でもかまわない。お前が心に苦しみを持っているのなら、心を満たしてやり、貧しいなら、全部古い服を脱がせて、最もすばらしい服を着せて帰すようにするのが私の喜びなのだ』と。
 私はその言葉を聞いて、サイババのもとへ行くこと決心しました。
 二度目のインタビューをしてくださったサイババは、私の目を見つめてこう言われました。
 『 I know you. All.(お前の全てを私は知っている)』
 私はサイババの目を見ながら、今世の私だけでなく過去世にいたるまで、私のことを知っていると確信したのでした。
 多くの愛と祝福を受けた私は、サイババの熱心な教えにより、人は自分を愛することがどれほど大切で、自分の神聖さに気づくことが大きなポイントなのだとわかるようになったのでした。
 その後、私はさらにサイババからのメッセージをたくさん受けることができるようになり、間違いなく私はサイババから愛されており、神聖な親と子の関係であることを確信するようになるのでした。
 それは、ある時、私はサイババに図々しくも、「あなたの愛をさらに知るために、何か証拠に残るものをください」と、頼んだことがあります。必ずサイババは約束を果たしてくれるであろうと期待しながらインドに向かったのですが、その時は結局、インタビューに呼ばれることもなく、全く何の祝福も無いかのような状態で帰国しました。
 熱心に祈っておりましたので、寂しい思いで帰国した私は、帰宅すると、台所にあるテーブルの上に四つ折りにされた紙切れを見つけました。それを何気なく手に取り、開いてみると、そこには私が一番欲しかったサイババの思いや言葉が書いてあったのです。
 驚いて家族にその紙のことを聞いてみても、知らないという答えであり、私は紙に書かれた内容を見ながら、間違いなくサイババが祈りに答えてくださったと感じ、心から感謝するのでした。
 サイババからの言葉をそのままこのブログを読まれている方にお伝えします。それは、この中に書かれている言葉は、私だけでなく、全ての人々に対するサイババの思いであると思うからです。

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 あなたが何処に行こうとも義務であると思うことをしなさい。そして何処に行こうとも私は確かにあなたの内にいて、あなたの歩む一歩一歩を導いているのだということを知っていなさい。
 来るべき時期に、あなたは様々な姿で顕現する私を体験することになるでしょう。あなたは私のものであり、私自身よりも愛しいものです。瞼が目を守るように、私はあなたを守ります。私は決してあなたから離れることはなく、あなたも決して私から離れることはできません。
 この観点から見て、何ものも切望してはなりません。ゆらぐことのない愛を持ち、全てのものを神と見ながら、あなたの義務を行いなさい。辛抱していなさい。時が来れば、全てあなたに与えられるでしょう。幸せでいなさい。何事に対しても、心配する必要はありません。あなたが何を体験しようとも、どんなことが起きようとも、それはこのアヴァターが意志したからであることを知っていなさい。
 このアヴァターが来たからには、この地球上にその使命を一瞬たりとも遅らせることのできる力は存在しません。あなたたちは皆、神聖な魂たちであり、近づきつつある黄金の新時代に、その繰り広げられるドラマの中で、それぞれの役割を演じることになるのです。

                                      サティア・サイババ

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 私は全ての者が神聖な存在であることを、このようなサイババの教えによって知ることができました。当然、この世に生きる意味も、どこに行くかも知ることが出来たのでしたが、次回はそのことについてお伝えしたいと思います。

第13回誰もが皆、神の化身1

 前回は自分を好きになるために大切なことをお伝えしました。
 今回は、さらに自分とはいったい何者なのか、どのような価値があるのか、をお伝えしたいと思います。
 私は以前、25年間、クリスチャンとして過ごしてきました。
 毎週、日曜日は教会に行き、神とキリストを礼拝し、祈りを捧げました。礼拝に出席するたびに、「私達は神の子です」と教えられ、また自分もそれを信じてきました。
 しかし、残念ながらそのことを頭でわかっていても、心の中にまで響くことはなく、今思うと、ただ「そうなんだ」という程度であったと感じます。
 神の戒めを守れば神から愛され、戒律を破れば罰せられるという規律の中で、私はひたすら戒めを守りながら生きてきたように思います。
 しかし、私はエネルギーの世界を知るようになると、心が飢えるのを感じ、本当の自分探しの旅を始めようと決心したのでした。
 様々なクリスチャンの人と会い、質問し、確認しても私が求めている答えを得ることができませんでした。また、本を読みあさり、様々な宗教を学んでも、いまひとつピンとくるものなく、当時は、毎朝、近くの多摩川で何度も天に向かって、答えを持ち望んだものです。
 やがて私は気功の合宿で知り合った方から聞いた、インドにいると言われているサイババのもとを訪れました。
 アシュラムと呼ばれる寺院の前で、朝5時から並び、聖者サイババを待ちました。当時、日本でサイババの本が出版されたこともあって、日本人も多く、さらにあまりの人の多さに圧倒されて、私は来るべきではなかったとさえ思ってしまうほどでした。
 朝7時、さざ波のように人のひそひそ話が聞こえる中、インドの音楽が優しく響き渡り、それまでのひそひそ声は消え、瞬間的にどよめきが起こると、その後は場内は完全に静かになり、遙か彼方から聖者サイババと言われる方が姿を現しました。
 オレンジ色のローブを身にまとい、大きなアフロヘアーといって出で立ちで現れたサイババは、まるで床の上をすべるかのように移動して手紙を受け取り、集まった信者を祝福していったのです。
 はじめて見る顔と姿。しかし、なつかし思いがわき上がってきて、私は不覚にも声を出して泣き出してしまいました。
 止めどもなく涙が溢れ出てきて、20数年間、何度も神に祈り続けた自分の思いがようやく叶えられたと感じたのでした。
 2000年前、もし、ナザレのイエスと言われたキリストが目の前に現れたとしたら、きっと皆が感動し、涙を流すことでしょう。その時の私は、まさにそのような場に居合わせたように、神聖な思いに満たされ、その会場の中でたたずむのでした。
 その後、私は何度もサイババに祝福され、インタビュールームにも2度呼ばれ、貴重な体験をさせていただきました。
 目の前で次々とサイババの手から物質化された指輪やネックレス、時計などを見ながら、私は純粋に驚き、感動し、幸福に包まれたのでした。 
 しかし、私にとって最も感動的だったのは、私が20数年前より求め続けてきた「私達は何者で、何のために生まれ、どこに行くのか?」という疑問に対する答えを直接、サイババから教えていただいたことでした。
 私達はインタビュールームの床に、椅子に座ったサイババを取り囲むように座り、教えを受けたのでした。
 突然、何カラットもあるようなダイヤモンドの指輪を物質化したサイババは、皆にこの指輪を見るように言って手渡し、私達は皆、それを見て感嘆したのでした。
 さらにサイババは再び、そのダイヤモンドの指輪を手に取ると、ダイヤモンドの本当の意味は何か、と尋ねました。多くの者が金や高価な物を手に入れるために時間を浪費していると言い、ダイヤモンドの意味は『ダイ・マインド(die mind)欲望を消すことだ』と言って、目の前で指輪に息を吹きかけて消してしまったのでした。
 そして、私達を見つめて、「人生において最も大切なものが1つだけある」と言って、素晴らしい教えを授けてくださったのでした。
 その中の1つに、私達は皆、神の化身(アヴァター)であるということを教えてくださいました。
 「私とお前達の違いはた1つ。私は自分が何者であるかを知っているが、お前達はそれを知らないことだ」と言って、私達皆が神の化身という神聖な存在であることに気づくようにと教えられたのでした。
 そして、サイババは私達の顔を見つめ、こう言ったのです。
 「あなたの神はどこにいますか?」
 私達は今まで教えを受けた生徒のように自分の胸を指さして、ここにいます、と言いました。サイババはにっこり笑って、「グッドボーイ」と言って私達をほめてくれました。
 私はこのインタビューを受けたことによって、その後の人生は一変し、それが現在の自分の人生に大きな影響を与えたことは間違いないのですが、さらにサイババは、その後も私に大きな導きを与え続けてくれるようになるのでした。

第12回自分を好きになるために大切なこと

 前回は、時分が嫌いになってしまう状況をいくつかお話しましたが、今回は、どのようにしたら自分を好きになれ るかをお伝えしたいと思います。

1.自分を責めないこと 
 私達は皆、不完全な者であり、完全な人などどこにもおりません。しかし、私達は、不完全な父、母、兄弟、友人、会社の人から言われたことがいつまでも心に残り、心を傷つけてしまうのです。
 大切なことは、私達は皆、不完全であるということに気づく必要があるのです。
 確かに言われたことはある程度正しいかもしれません。しかし、100%正しいとは言えないということにも着目しなければなりません。
 不完全な者が不完全な者を責めるということが一番問題なのです。私は敬愛するインドの聖者サイババは「争いの原因は、互いに自分が正しいと主張することにある」と言っています。私もその通りだと思います。
 もし、自分が間違っていたと考えるなら、素直に謝ればいいのです。それだけでいいのです。さらに、そのことをいつまでも心に留めて、自分を責める必要はないのです。 
 そして、今度は間違わないようにしようと考え、まず、自分を許すことです。

2.他人と比較しないこと

 同じ事をやってもうまくいく人といかない人がいる。このような体験を誰もがもっていることと思います。
 特に好きな事や大切にしている事がうまくいけば、人は幸せになりますが、うまくいかなければ、落ち込んでしまい、自分を否定するようになってしまいます。     
 どうして他の人はうまくいくのに、自分はうまくいかないのか?と私達は悩み続けます。
 「あなたはこれまで全てのことがうまくいかなかったのでしょうか?」
 「一度もうまくいったことはなかったのですか?」
多くの人がこの質問に対して、
 「そうではないけれども、あの人のようにうまくいったことはなかった」
と答える人もいます。
 他人と比較する人生は、せっかく自分が築き上げた大切な庭を、隣の庭を見て比較し、自分の庭をまるで価値の無いかのように思い、世話を止めてしまう人と似ています。せっかく様々な花が咲き、楽しもうとしていたにもかかわらず、手入れを止めて、雑草が生えるにまかせてしまう人と同じになってしまうのです。
 1つ、1つの花が生きているのと同じように、あなたの心は生きているのです。
 他人の庭と比較する限り、あなたは自分の庭を悔しい思いを持ちながら、立派なものにしようとするかもしれません。あるいは、諦めて、手入れを止めてしまうかもしれません。
 残念ながら、どちらもあなたの庭はあなたらしくないので、どんなに頑張っても楽しめず、幸福から離れてしまうのです。
 大切なことは、あなたの庭の花(心)に「すてきだね。美しいね」と呼びかけて、大切にすることなのです。そうすれば、自分の庭を愛し、相手の庭の花も誉めることができる者になれるのです。
 他人と比較しない事、あなたの人生に花を咲かせる為に必要なことなのです。


3.どんなことがあっても自分を信じ、諦めないこと

 たとえば、あなたが愛する人が川で溺れていたら、あなたはどんなことをしてでも助けたいと思うはずです。しかし、よく知らない人や、あるいは、あなたがあまり好きではない人であったなら、たぶんあなたは命をかけて助けようとは思わないかもしれません。
 これは、他人だけではなく、実は自分自身にも言えることなのです。あまり自分が好きではない人は、辛いことが少しでもあると、すぐに諦め、投げやりになってしまうのです。
 それは、自分が溺れていても、見て見ぬ振りさえしてしまうようになってしまうのです。
 覚えていて下さい。そのようにしてしまったら、あなたは一生、そのことを悔やむようになってしまいます。
 なぜ、助けなかったのか?どうしてあのような態度をとってしまったのか?と。
 あなたの大切な人生です。決して悔やまないためにも、あなたは決心する必要があります。どんなに失敗しても、へまをしても、諦めないということを。
 人は不完全ですから、そのように決めても、また再び、同じ過ちを繰り返すかもしれません。しかし、それでも止めないこと、諦めないことです。そのことを心に決めてけるならば、必ずあなたはどんな時も自分を守り、助けることができます。
 そのためにも、まずは続けることです。どんなに辛くても、惨めでも決して投げ出さないで、自分を信じて続けることです。
 ベストでなくてもいい、諦めないで続けてください。その時、あなたは自分が人生の勝利者になっていることを知るのです。そして、「自分が好きだ」と言えるようになれるのです。


   以上、3つのことを大切に守っていくならば、あなたは望んだ通りの自分になれることをお約束します。

第11回自分を好きになり、愛するようになるために

 私達は毎日、様々な人にカウンセリングやリーディングセッションを行っていますが、ほとんど行き着くところは、「自分を愛せるか」「自分を信頼できるか」が問題解決の糸口となります。
 驚くことに、様々な分野で活躍されている方でさえ、自分を愛せずに苦しんでいるのです。他人から見れば羨ましいほどの才能を持ち、その才能を発揮しているにもかかわらず、なぜ、そのような思いになってしまうのか、ましてやごく一般的な人や、特別な才能に恵まれたわけでもなく、望みの人生を歩めない人となると、自分を愛することなどできないと思うのは、仕方のないことかもしれません。
 しかし、前回もお伝えしたように、人と比べることは何の意味も無い事です。むしろ、私達はどうして自分を愛せないのか、その原因を知ることにより、解決がスムースに行われます。
 私が多くの方々とのカウンセリングやリーディングセッションをとおして、「なぜ、自分を愛せなくなってしまったのか」その原因と考えられることは以下の10項目です。

                 『なぜ、人は自分を愛せないのか』

①ほとんどは幼い頃の状況が影響している
②自分の望まない形で愛されたものの、認められなかったという記憶に基づいている
③常に誰かと比較され続けてきた(兄弟、姉妹、友人)
④いい子でいなければいけないという思いから、いい子を演じてきた
⑤自分の心の裏にある気持を隠し、抑えてきた
⑥失敗すると、誰かから「やっぱりお前はダメだと言われてきた」
⑦親の望通りのならなければ愛されないと思い続けてきた
⑧常に自分の周囲の中から、優秀な者を見つけ出し、そのたびに比較し、自分が劣っているということを確認するということを行ってきた
⑨「何をやってもダメ」という、幼い頃に言われた言葉が耳から離れず、失敗すると「やっぱりそうだ」という気持がわき上がってきて、さらに自分に追い打ちをかけるようにしていた
⑩望んでも、結局うまくいかないのだから、頑張っても無理だと思うようになり、何もしたくなくなり、さらに嫌いになる

 自分に当てはまるものはありますか。次回は、その解決方法をお伝えしたいと思います。

第10回自分を愛し、認めることの大切さ

 私は2つの学校を主催しています。
 ひとつは、ヒーリングを学ぶためのヒーリングカレッジで、もうひとつは、アニマルコミュニケーター養成講座です。
すでに2つの学校をあわせて500名弱の学生を今まで育成してきたのですが、私は入学式に必ず学生に伝えていることがあります。
 それは、自分を愛することの大切さと自分をありのまま認めることの重要性です。
 多くの方が自分を愛するといったことや、認めるといったことが難しく、苦手だと言います。
 これはヒーリングをするヒーラーだから、また動物とコミュニケーションをするコミュニケーターだから大切だということではなく、人間として生きていくために、最も大切なのだということを学生達に伝えています。
 そして、卒業するときに、テクニックや様々な知識を身につけることはもちろんのことですが、私はこの学校で心から「自分が好きになりました」と言えるようになって欲しいと思っています。
講座がはじまり、授業が進んでいく中で、学生達は次第に、自分の事を愛し、認めること無くして、ヒーラーやコミュニケーターになることは難しいと感じるようになってきます。
 例えば、ヒーリングを行う上での注意事項の中で、自分の心の中にネガティブな思いがあると、そのネガティブな思いがクライアントの方のネガティブな思いとマッチングして増幅し、ヒーリングを行うことが辛くなることがあります。
 その中でも一番辛いのは、自分を嫌っているヒーラーがクライアントをヒーリングしていると、ほとんどのクライアントは、病気であったり、何か問題を抱えていたり、自分をありのまま愛せないという状態ですので、クライアントのネガティブなエネルギーをまともに受けてしまいます。ネガティブな思いが強ければ強いほど、そのエネルギーを受けてしまい、身体も心も辛くなってしまいます。
 さらに一人や二人ではなく、何人ものクライアントをヒーリングするようになると、ネガティブなエネルギーが滞りやすくなり、せっかく好きではじめたヒーリングであっても、嫌いになって、辞めてしまいたくなるのです。
ヒーリングカレッジでは、相手の方のエネルギーを受けないようにする方法や、様々なエネルギーの浄化法を教えていますので、大きな問題に至ることを無いのですが、自分を嫌いな人は、そのような思いが強いと、ますます自分が嫌いになって、自分を否定しやすくなってしまいます。
 そのたび、私は学生と共に徹底的に話し合います。自分を愛するということはどういうことなのか。なぜ、大切なはずである自分を愛し、許せないのか。
 話が進むと、ほとんど問題点は両親との関係や、幼いときの環境に行き着きます。
 ヒーリングをしながら、さらに話を進めると、その学生の心の中が見えてきて、本当は愛したいけれど、簡単に自分を許してしまうと、自分がさらに怠け者になったり、ダメになってしまうという恐怖心がわき上がってきて、泣きながら父や母は自分のことを認めてくれなかったということや、どんなに頑張っても周囲の人が自分を愛してくれなかったり、認めてくれなかったために、結局、自分はダメな人間という思いがしみついてしまい、どんなにそれから時間が経っても、その思いだけが残り、自分を愛せず、認められなくなったことに気がつくのです。
 そのような気持を聞きながら、私はこう言います。もし、あなたがそのような思いに気づかなかったら、一生あなたは自分の心に蓋をして、自分の本当の心がわからなかったでしょう。だから、もう自分の気持ちがわかったのだから、その思いを認め、許してあげなさい、と。
 さらに、そのように自分の深い気持を理解し、本当の原因を知り、解放されたら、今度は、同じ様なクライアントに対して、以前は自分も自分のことを心から愛せなかったことや、認められなかったことを話してあげられるヒーラーになってくださいと伝えています。
 このことを十分に理解し、納得ができた学生は、喜びに満たされ、晴れ晴れとした顔つきに変わり、「先生、私は自分のことが好きになれそうです」と言って、明るく笑えるようになるのです。
 そのようになると、一人、ひとりとが自分を許そう、認めようという雰囲気が教室の中をさざ波のように広がっていき、ほとんどの学生が解放され、明るくなり、「自分を好きになった」という声が沸き起こります。
 そのことが学生の心に満たされると、病気を治すことだけがヒーラーの役割ではなく、クライアントの心を知り、慰めを与え、心から「あなたは自分を愛していいのですよ」という言葉が自然にわき上がり、クライアントが自らの力で、病気を治していくのだということがわかるようになるのです。
 1年間のコースの中で、学生は多くの事を学びますが、最後に認定証をお渡しする時に、多くの学生が晴れ晴れとした表情で、「先生、私は自分が大好きです。とっても愛しています」と言ってくれます。
 自分を愛することは、大切なことだとみんなわかっていても、なかなかそのような気持にはなれないのですが、人生を歩む上で、このことがどんなに大切なことかをわかっていただきたいと思います。
 次回は、それではどうしたら自分を愛せるようになるかについてお話したいと思います。

第9回他人と自分の人生を比較しないことの大切さ

 エネルギーの世界を知る以前の私は、他人の目を気にして、相手に嫌われないように努力をすることが多かったと思います。やがてエネルギーの世界を知るようになり、だいぶ他人との比較をしないようになったのですが、ある時、ある事で自分が他人に比べて見劣りするような気持になり、落ち込んだことがありました。
 自分になりにがんばってはいたけれど、未だに望んだような能力が得られず、自分で自分を責め、悲観して、鬱々とした時間を過ごしていたのでした。
 そんなとき、いつものように朝早く、近くにある多摩川を歩きながら、どうしたらもっと他の人のようにオーラやエネルギーを感じることができるのか、透視能力が向上できるようになるのかと考えていました。
 どんなにがんばっても自分の能力はこの程度のものか、と諦めにも近い気持で延々と歩き続け、とうとう歩くことにも疲れてしまった私は、川べりに座り込み、物思いにふけっていました。
 すると、耳の中で高い周波数の音が突然聞こえたのです。それまでも時々、耳鳴りのように金属音が聞こえていたのですが、このときの音は比べものにならないほど、強いものでした。
 そして、やがてはっきりとした声で、
 『他人との比較は、まるで異種競技をしながら、タイムを競うようなもので、無意味なことである』
というメッセージが聞こえたのです。
 それは、陸上競技の100m走と水泳の100m競泳を比べるようなものだということです。
その陸上競技と水泳のタイムを比較することは、誰でもおかしいとわかるのですが、自分の人生のことになると、どうしても他人と比較してしまい、優劣を決めたくなってしまうのです。
そのことを指摘された私は、長いトンネルから抜けたように、目の前が開け、今まで悩んでいたことから解き放たれ、嘘のように心が楽になったのでした。
そして、あせらず、あきらめないで自分の信じた道を歩もうと決心することができたのです。
その後、私にとって最も大切な使命を受け取ることができ、現在に繋がっているのですが、過去世リーディングを行うようになって、さら人との比較の無意味さを知ることになりました。
過去世リーディングを行う前の私は、『人はそれぞれ、出発点が違う』というメッセージの意味がよくわからなかったのですが、過去世を知るようになって、出発点が違うというのは、まさしく過去世が違うということで、人と違っていることは当然で、違っていて良いということが理解出来たのです。
また、人それぞれが違うスタートラインに立ち、今世、すべきことも異なっていることを知るに至り、ようやく合点がいったのでした。
「目的が違う者同士が競い合っても、何の意味も無く、無駄である」
私は、自分は自分のままでよいのだということがわかって、その後、自分らしく人生を歩むことができるようになり、心にやっと平安が訪れたのでした。
そして、自分らしく人生を歩むためには、今世の自分の使命を知ることが大切なことは言うまでもありません。
私達が人生の苦しみから解放されるための第1の法則は「他人と比較する人生を止めること」であり、このことを理解し、人生を歩めるようになると、他人は他人であり、自分は自分であるという解放がはじまり、他人の成功も喜べるようになります。
是非、今日から比較の人生を終えて、あなたらしい感性で人生を歩むようにしてみてください。それは、きっと幸福の人生へと続いていきます。

第8回理解し合える仲間の大切さ

 昔、私はあまり人付き合いが得意ではなかったため、ほとんど全ての事を自分ひとりで行ってきました。
 動物病院の院長として、さらにヒーリングセンターでは、プログラムから治療方法、その後のケアーなど、全て自分ひとりで考え、実行していました。
 現在は、その当時、私の元でヒーリングを勉強した者が数名、スタッフとして働いておりますが、時々、スタッフから「あの当時の先生は本当に怖かった」とよく言われます。
 確かに私は全てにおいて自分が完全にならなければならない、完璧にしなければダメであると思い、完璧であることにこだわっていたのでした。
 しかし、不完全な者がどんなにそのように振る舞っても、限界があります。ひとり苦しくなって、思い悩んだこともあります。
 どうしたらうまくヒーリングを教えられるか、どうしたら病気を早く完全に治すことができるか、など常に自分を追い込み、自分で勝手に苦しんでいたように思います。
 私には相談する相手がいなかったので、ほとんど毎日、夜も昼も、助けを天に求めていましたので、そのことが、高い存在からメッセージを受ける訓練となっていたのは間違いありません。
 スピリチュアルな人生を歩みたと考え、その道を歩んでいる人の多くが孤独を抱えていることも事実です。
 ヒーリングの効果が思った以上に現れ、病気が改善した時や、リーディングセッションによってクライアントが悩みから解放され、涙を流しながら喜んでくださる姿をみると幸福に満たされますが、そのあと、皆が帰り、ひとり、部屋に残されてしまうと、強い反動によって、深い孤独感に襲われたことも度々ありました。
 そのたびに神に祈りを捧げ、高い存在からのなぐさめを求め、苦しんだ時もずいぶんあり、今もその時のことを思い出すことがあります。
 スピリチュアルな人生は、結局、このようなものだと考え、そのために孤独に耐え、さらにそれを乗り越えなければならない、と無茶な断食や苦行を行ったのもそのような時期でした。
 しかし、そのような時期がやがて終わり、ヒーリングのことを理解し、私の願いや思いを理解してくれる者がひとり、またひとりと私の周りに集まるようになると、それまでの状況が一変して、孤独感が少なくなり、特にクライアントの悲しみ、苦しみ、さらに治っていくことの喜びを共有できる者ができて、こんなに幸福なことはないとわかるようになったのです。
 ヒーラーやスピリチュアルな人生を行っている人は、ワンマンプラクティス、すなわち、全部ひとりで行っている方が多いと思います。
 今になって考えてみると、一人で苦労したことは私にとっては良い経験ではありましたが、やはり仲間がいることはすばらしいことであり、仲間がいてこそ、さみしさを喜びに変えることができ、その喜びを分かち合えることができるのだと思います。
 私が、これからスピリチュアルな道を歩みたいと思っている方や、現在、その道を歩んでいる方に仲間作りをお勧めしているのは、私の苦い経験から来ていることをおわかりいただけるかと思います。
 確かに恋人やパートナーがいることは幸福なことでありますが、スピリチュアルな事を共に共鳴できる仲間がいることも大切なことでありますので、是非とも、一人で苦しまないで、心とエネルギーを分かち合える仲間作りをされるようにお勧めします。
 お互いに情報交換をし、共に協力し合ってヒーリングやセッションを行うと、自分ひとりで行うのとは違い、別の観点からクライアントが見えてきますので、互いに呼び掛け合い、仲間を作ってみてください。
 あなたのさみしさや孤独感が癒され、さらにあなたの能力が発揮できるよう、心から願い祈っております。

第7回スピリチュアルな生き方について

今回はスピリチュアルな生き方についてのお話をします。
 インドのヨガ(yoga)世界の「集中」と「放下(解き放つこと)」についてお話しします。
 スピリチュアルな人生を歩んでいた一人の男性が、望んだわけではなかったのですが、仕方無く兵士として戦地に向かうこととなりました。
 多くの母親は、涙ながらに息子の無事を願って祈り続け、実際、息子にすがりつきながら泣き崩れることもよくあることだと思います。
 しかし、その男の母親は気丈夫で、息子との最後の時を迎えると、母親は息子に「これから戦争に行き、大変な思いをすると思うが、その中で最も大切にすべきことは何だと思うか」と尋ねました。
 まじめな青年である息子は「神への信仰心と自分を信じることです」と母親に答えました。しかし、母親は「もっと大切なことがある」と息子に言って、息子にこう言ったのです。
 「人生の危機に対して最も大切なことはユーモアを持つことだ。ユーモアを持ち続ければ、絶望感に襲われても、力を弱めることがない」
 息子はその時は、今までの母親の性格を知っていましたので、母親の言ったことをジョークとして捕らえ、本気にしませんでした。
 しかし、実際に戦地に赴き、辛い体験が続くと、母親が言ったユーモアを持つことがどんなに大切なことを思い知らされ、母親のお陰で、息子はそんなに悲惨な状況でも、皆を励まし、歌を歌い、楽しませ、勇気を奮い起こしたそうです。
 このことは、実はスピリチュアルな世界でも十分当てはまり、あまりにも多くの方が真剣というよりは、むしろ深刻になりすぎて、スピリチュアルな人生を味気の無いものにしてしまい、「禁欲こそすべて」というような状態になってしまうのです。
 さきほどお話ししたヨガの集中と放下は、呼吸と同じように、集中は呼吸の呼、放下は吸であります。
 このバランスがとれれば、スピリチュアルな人生を楽しみながら送ることができるようになり、途中で挫折することが少なくなります。
 自分の使命を見つけようと考えるあまり、自分の楽しみや喜びを少なくしてしまうことは、意味の無いことです。
 ですから楽しみながら本当の自分の目標を見つけ、素晴らしい人生を達成するという気持で、スピリチュアルな人生を歩むことをお勧めします。

第6回使命を果たすために成すべき事

 あなたが使命を知ると、どんな人生が始まるかをお話したいと思います。
 当然、どんなすばらしい人生が待ちかまえているかと考えるのが普通ですが、いくつか注意しなければならないことがあります。
 かつてある銀行が、宝くじを当てた方に対して注意書きのパンフレットを作成したことがあります。
 その内容は、実際に宝くじが当たるとこんな様々なことが待ちかまえていますよといった内容で、そのパンフレットを読んでみると、宝くじを当てた人も実に大変なのだなと思うようなことがいっぱい書かれていました。
 その中でも一番変化することは人間関係であり、あまりにも周囲の人が変わってしまい、その変化に巻き込まれ、経済的には豊かになったものの、人間関係がもろくも崩れ去ってしまうことに注意を促す内容でした。
 使命を知る時期について前回お話しましたが、宝くじではありませんが、同じように本当の自分の使命を知るようになると、その時期の変化が強ければ強いほど、最初の喜びよりもあまりの変化に混乱してしまうことも数多くあるものです。
 実際に私の場合も、インドへ向かう飛行機の中でメッセージを受けた日から、めまぐるしいほどの変化に翻弄されたことを、今でも記憶しております。
 特に家族の変化は今まで以上に強く現れ、ようやく軌道にのった動物病院を縮小して、ヒーリングを中心とした活動を行っていこうとした私に対して反対したことも事実です。
 しかし、そのようなことがあっても、私にとって使命を果たすことは大きな喜びでありましたから、何とか理解してもらい、進めた経緯があります。
 私の心の中では、現在のようなヒーリングやリーディングセッションを中心とした世界を進めていく上で使命は根幹を成しており、様々な問題が発生しても、いったん、進み出したことを止めようとは思いませんでしたし、誰も止めることはできないと感じたのでした。
 しかし、さすがにヒーリングセンターをオープンした途端、今まで働いていた動物病院のスタッフ全員が一度に辞めてしまった時は、混乱し、慌てもしましたが、逆にそれが幸いして、今では紆余曲折を経て、望み通りスタッフ全員がエネルギーを使えるヒーラーとなり、やはり自分が思ったとおりに進めてよかったと、後々になって思うことができました。
 さらに使命を進めていく上で困難なこともありましたが、そのたびごとに誠実に対処したことによってその困難もものの見事に解決でき、感動さえ覚えました。
 使命を知ることも大変ですが、さらに使命を知ると現実的にも問題が発生して、苦労することもありますが、だからといって使命を知ることのすばらしさに変わりはありませんし、いよいよ自分の望んだ人生を歩むことができ、様々な体験を乗り越えてはじめて使命を果たす道を歩み始めることができるようになるのです。

第5回使命を知るよい時期とは

 生命にはすべて時期があります。
 根源的に生命サイクルは『創造・維持・破壊』の中で動いています。
 ほぼ12年周期で動くこのサイクルは、人の人生もほとんどこの流れの中で決まっていきます。
 自らの使命を悟る上で重要な時期は、古い今までの生活や環境、体質を一新して、新しい創造を生み出す時期が最もよいチャンスとなります。
 すなわち、破壊(変化)の時期に今までの古い考え方や習慣を捨て、新しい自分を作り出そうとする時期が自らの使命を知る上で、大きなチャンスであり、ポイントとなります。
 実際に私も自らの使命を知ったのも、破壊のエネルギーと創造のエネルギーが同じ強さとなり、新しい次のサイクルを迎えるという時期に与えられたのでした。
 今までは、私はその時期を踏まえて、熱心に自分を見つめ、自らの使命を知ろうとしている人に、その人の使命をお伝えしたこともありましたが、やはりその時も、その方の破壊から創造に向かう時期でした。
 しかし、その後、使命を知る準備ができていないと、どんなにこちらが良い時期を見計らってお伝えしても、なかなかその使命を生かすことができず、逆に停滞してしまうことがあった為、現在は、その方自身が自分で使命を探し、私はそのことをお手伝いする形をとっています。
 しかし、ヒントがなければ、雲をつかむような状態になってしまうため、一つ、ひとつ自分の望むことと、本来のその方の真の目標に気づくように導きながら、今世において、最も大切なことは何か、何をしている時がもっとも幸せかを紐解き、その人自身が自分で使命を見出せるようにしております。
 多くの人があまりにも性急に、「何でもいいから早く使命を教えて欲しい」と望まれますが、人生において最も大切なことですので、しっかりと時間をかけて身体と心とエネルギーの準備ができた上で、使命を知るようにされることが幸せなことであると、現在は考えております。
 皆さんが今世、どのような道を歩み、目標を達成するかは、あなたの幸福に大きく関わっておりますので、それらを一つ、ひとつ紐解きながらお伝えしていきますので、ひとまず、使命を知ることは安易なものではなく、重要かつ、慎重に進められなければならないということを十分にご理解ください。

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