【第9期アニマルコミュニケーションカレッジ第5回授業より】
あと27日で、2016年が終わります。
あなたが2016年やりたかった事は何ですか?やり遂げた事は何ですか?
あなたが31日に除夜の鐘を聞く時、こうなっていたら良いという事は何ですか?
私は毎日歩きながらエネルギーワークを行い、今日いらっしゃる方に何をお伝えすれば良いか、神聖な存在と対話をします。
今日、はじめにインスピレーションをいただいたのは、猫の保護活動を行っている、ある女性の方についてでした。
彼女は広島県で保護した犬と猫すべてに愛情を持って接し、広島市の殺処分をなくした素晴らしい方です。
彼女は毎日ひたすら、何百頭もの猫たちの世話をしています。
それは大変な苦労であり、まるで戦いのようです。
彼女の夢は、日本から殺処分をゼロにする事です。
そのような方がいるお陰で、尊い命が守られていると思うと頭が下がります。
彼女を皮切りに、私たちの知らないところで、命を守るために活動している様々な方の映像が、次々に浮かび上がります。
世界中で多くの方が、保護活動を行っています。アフリカでは毎日、密猟者から野生動物を守るために、レンジャーたちが命がけで戦っています。
それだけではありません、様々な地域で命を守るために懸命に働いている方がいます。
動物だけではありません。
以前、対談を行ったツリーオブライフのアランさんのように、植林を行って地球環境を守っている方々もいます。
様々な方が命を守るために、勇敢に立ち向かっています。
私のカレッジの卒業生のある方は、今、がんに冒され、それでも立派に戦っています。
何とか年を越そう、来年に向けて、何とか自分の命を生かそうとしていらっしゃいます。
私たちは、たくさんの素晴らしい方々と共に、この地球で生きています。
彼らは様々な困難があっても、決してあきらめないでしょう。
あせらず、あわてず、あきらめず、自分の信念を持ち続ける素晴らしい方々がいます。
私たちもそのような方々にならって、勇敢に、そして、より良き未来を信じて、忍耐強く歩み続ける事ができるはずです。
アニマルコミュニケーターとして、年内は、「トリプルA あせらない・あわてない・あきらめない」の心で過ごしてください。
そして、動物の心を知って命を守る者、心を伝える者として、アニマルコミュニケーター、ヒーラーになるという決意を新たにしてください。
私自身、最初は動物の気持ちは、まったくわかりませんでした。
診察に来る子が、病気で苦しんでいる。
しかし、当時は、どのような薬を出して、検査をして、手術をするかという事しか考えませんでした。
とにかく彼らを助けたかったので、病気が治るためにどうしたら良いか、技術を高め、人間の西洋医学に追いつくという事しか考えられなかったのです。
彼らは飼い主さんへの愛情や感謝、悩み、色々な事を伝えてくれていたはずです。
しかし、病気を治療する事だけで精一杯で、彼らの気持ちを聞こうとしなかった私の心には、その声は届きませんでした。
それでも、私は彼らを助けたかった。
だからあきらめずに、どうしたら良いのか祈り続け、願い続けたのです。
その結果、今の私があります。
今は、毎日、動物の患者さんと話しをしています。
彼らは自分の体調から、飼い主さんをどれだけ愛しているか、感謝しているか、様々な事を話してくれます。
その度に感動し、感謝の思いがあふれます。
今、私は投薬も注射もせず、機械的な検査もしないで、自分の「手と心」だけで、彼らと命の対話をしているのです。
私は正規の獣医療として、アニマルコミュニケーションとヒーリングを行っています。カレッジでは、その一部をお伝えしているのです。
皆さんは、私が現場で行っている、プロの技術を学んでいるのです。
私は皆さんに、本当のプロフェッショナルになってほしいのです。
プロというのは不特定多数の方を治療し、カウンセリングをすることだけではありません。
自分の家族である大切な動物さんや身近な動物さんの心を感じる事、ヒーリングする事もプロとして立派な仕事です。
プロとは、「自分は正しい方法で、最も幸せな方法で行うのだ」という心構えを持つ者です。
よく私に「パワーを下さい!」という人がいます。
しかし、ヒーリングやアニマルコミュニケーションに必要なエネルギーは、「力」ではなく「純粋さ」です。
我々の細胞は身体を形成していますが、実は細胞同士の間には空間があります。
そして、細胞を構成する原子とその周りをまわる電子との間にも空間があります。
純粋なヒーリングエネルギーは微細で、この空間に働きかけることができます。
中国気功の硬気功(こうきこう)は、武術気功であり、強い波動、荒い波動をぶつけるので、相手は衝撃を受け、実際に身体が飛ばされたりします。
対して、やわらかい気功と書く、軟気功(なんきこう)は、医療気功と呼ばれ、優しい波動により、相手を癒します。純粋なエネルギーは、細胞、原子の空間にまで浸透し、癒していくのです。
ヒーリングとは、神聖なエネルギーで、細胞や空間を満たす事です。
「パワーを下さい」というのは勘違いです。
どこまで「純粋になれるか」です。
純粋さとは、自分自身を愛する事です。
許す事です。
愛せないという状態は、荒い波動で、自らを傷つけていることです。
自傷行為は、荒い波動によって自分を苦しめ、痛めつけている状態です。
「幸せの呼吸、喜びの呼吸、愛の呼吸」ができれば、それだけで相手は癒されます。
自らを純粋に愛情するという、意識レベルの高い状態が、最上の癒しです。
動物たちを見てください。
彼らは純粋です。
私たちは彼らを見るだけで、喜びにあふれ、癒されます。
彼らの純粋性、愛情力は計り知れません。だから私たちは、無条件に癒されるのです。
私たちは動物から、素晴らしい愛情をいただいています。
しかし、いただくだけではなく、与える者にならなければなりません。
彼らを愛情で満たす者にならなければなりません。
イルカはとても愛情深いと言われ、イルカセラピーで彼らと触れ合い、多くの人が癒されています。
素晴らしい活動ですが、誰がイルカたちを癒すのでしょうか?
イルカだけではありません、セラピードッグ、セラピーホース、その他様々な愛と癒しをくれる動物たち......。
彼らから愛情をいただくだけではなく、お返しできる人が必要です。
それがアニマルコミュニケーター、アニマルヒーラーなのです。
自分を愛せないことは、力を失っている状態です。
愛する努力が必要です。
自分のことを認められないと思ったとしても、自分を愛する努力をする必要があります。
当然、上手く行かないときもあります。
失敗をしたり、落ち込んだり、自分を愛せないような状況になる事もあります。
しかし、それで終わらないでください。
失敗も、失敗した自分も愛してください。
落ち込んだり、傷ついた自分も愛してください。
そのようなときこそ、あなたの愛情力を高めるチャンスなのです。
どんな状態でも、あきらめずに自分を愛すること、高めることで、私たちは純粋さを取り戻すことができます。
想像してください。
2016年の最後の時、あなたは自分を愛しています。
「自分に対する愛情力が高まった」と、深い喜びとともに言える自分がいます。
そのようになれたら、最高に幸せではありませんか?
2016年12月31日の最後の時、時計は23:59を表示します。
そして、新しい年を迎えた瞬間、2017年1月1日0:00に一斉に変わります。
あなたもそのように、一瞬にしてシフトする事ができます。
古い年、古い自分を手放し、新しい年、新しい自分になる事ができるのです。
どうか、自分への愛情力を高め、素晴らしい変化を遂げてください!
アニマルコミュニケーションもヒーリングも、全てはエネルギー力です。
自然の力を取り入れて、自然と一体化する。宇宙と一体化する。
それが一番根本的なバイブレーションです。
私たちはこの大地が、動かずに止まっているかのように感じています。
しかし、実際は大地、地球は動いています。
それは、ちょっとやそっとのスピードではありません。
猛烈なスピードで回転しています。
地球の赤道付近の自転速度は時速1,674kmです。新幹線が時速約200kmとすれば、その8倍以上になります。そして地球が太陽のまわりを回る公転速度は、およそ10万km、秒速28kmです。
我々は一秒たりとも休むことなく動き続ける、高速回転エネルギーの中にいるのです。
スピリチュアルは完全なるバランスです。
完全なるバランスに基づいて、永遠に継続できる力です。
地球や宇宙の星々は、一切ぶれずに軌道を確保しています。そのエネルギーは大変なものです。
そのエネルギーと完全に一体化するのです。
どこまで地球のバイブレーションと共鳴できるかです。
そうすれば、動物の心とあなたの心が共鳴します。
花と共鳴する。樹と共鳴する。
大自然の海と山と空と、全てのものと共鳴するのです。
それがインナーコミュニケーションです。
ハートとハートの共鳴により、全ての生命とコミュニケーションがとれるのです。
エネルギーが高まると、猛烈な勢いで、原子と原子が回転している事が見えてきます。
原子は地球と同じスピードで回転しているのです。
休む事無く動き続けている私たちの心臓。その鼓動も宇宙と完全に共鳴する事ができます。それができた時、私たちはもっと健康になります。
私たちは脳細胞、神経細胞の数%しか使えていません。ほとんどを使えない状態で人生を終えてしまいます。
持っている才能をいつ使うかです。
使わない限りは失われてしまいます。
「Divine spark・神聖な火花」を、いつ炎に変えるかです。
そのスイッチが「宇宙との共鳴」です。
私は48歳の時、インドに向かう飛行機の中で、自らの使命を伝えられました。突然、光が私の頭上を照らし、高次の存在から、「お前の使命は過去を解き明かし未来を語り癒す者である」と伝えられたのです。
私の記憶は開かれ、人としての転生だけではなく、動物として生きてきた生まれ変わりの記憶がすべて甦りました。人も動物も同じ一つの生命であり、すべての命が大いなる光に向かっていることを、自分の記憶と体験として思い出したのです。その瞬間、人の過去世の姿が、何世代にもわたって、その方の後ろに延々と続いて見えるようになったのです。
自分自身がまったく思ってもいなかった才能がスパークした瞬間でした。
あなた方も素晴らしい才能を持っています。
その開け方を知らないだけです。
あなたは、信じられないような才能を持っています。
今のあなたは、たかだか数%しか発揮されていない自分です。
残りの才能を知らないまま、人生を終えますか?
チャクラを活性化させるのです。脳神経細胞をスパークさせるのです。
その時、宇宙のバイブレーションと一つになれるのです。
宇宙は平等です。
全てのものに対して平等です。それがスピリチュアルです。
今日は私の動物病院にとってもかわいらしい患者さんが来てくれました!
Tさんが新しくお迎えした、子犬のペティちゃんです。
はじめてのエネルギー治療でしたが、私の前でしっかりお座りして、「よろしくお願いします」と小さな声でご挨拶をしてくれました。
きっとペティちゃんはパパとママ、そしてお姉ちゃん犬のピノちゃんをいっぱい幸せにするでしょう。
実はTさんは、ペティちゃんをお迎えするにあたって、お姉ちゃん犬であるピノちゃんとの相性を心配していました。
たかえす動物愛護病院のアニマルカウンセリングでは、新しい子をお迎えする際の、ご家族や動物さんとの相性についても、ご相談を受け付けています。
多くの動物さんは、説明なしに新しい子がお家にやって来ると、「飼い主さんは私のことはもういらないんだ」と思って落ち込み、それがやがて問題行動へとつながることもあります。
飼い主さんは、「一人だとさみしいから」ということで、新しい子をお迎えすることが多いのですが、それが動物さんの心を傷つけてしまうのです。
そのような時に、動物さんの心を癒し、飼い主さんとの気持ちのすれ違いや誤解を解くのがアニマルコミュニケーションによるカウンセリングです。
Tさんは、一番年上のワンちゃんが亡くなって、ピノちゃんが残され、このままピノちゃんにも万が一のことがあったらさみしくてたまらないという思いで、新しい子を迎えることを決めました。
そして、ママ思いのピノちゃんは、「優しい子なら、新しい子が来てもいいよ」と言ってくれたのでした。
私は、Tさんが気になった候補のワンちゃんを、写真と生年月日から割り出すエネルギー状態をもとにリーディングしました。
最初の2頭は気が強い子だったので、お姉ちゃん犬のピノちゃんとの相性はよくありませんでしたが、3頭目のぺティちゃんはとても優しい子だったのでばっちりでした!
ペティちゃんはとても優しく穏やかな子で、お姉ちゃんであるピノちゃんを尊敬しているそうです。二人はきっと仲良のよい姉妹になることでしょう!
■エネルギー治療
http://www.alchemist-japan.co.jp/animal/hospital/
■アニマルカウンセリング
http://www.alchemist-japan.co.jp/animal/counseling/
■エネルギー治療ご予約
たかえす動物愛護病院
Tel:044-833-4981
http://alchemist-japan.resv.jp
月曜・火曜・金曜・土曜/10:30~12:00
アニマルコミュニケーションは
純粋なる魂で動物たちと語り合う者です。
それゆえアニマルコミュニケーターは、
自らを清め純粋なる者となるべきなのです。
純粋さとは、自らの利益を考えず、
相手の幸せと喜びだけを考えることを言います。
アニマルコミュニケーターは、
技術だけではなく、精神性も高く、
性格においても尊敬される者になるべきなのです。
アニマルコミュニケーターは、
人からも動物からも、尊敬される者となることを目指すべきなのです。
本日は2016年インドスピリチュアルセミナーの第一回目です。
今日お話しの一部をご紹介します。
◆奇跡についてのMessage
奇跡は毎日あなたに訪れています。
なぜなら神が毎日奇跡が起きるようにあなた方を導いているからです。
奇跡とは何ですか?
奇跡とは神の愛であり、祝福であり
それが現象面として現れることなのです。
奇跡を起こすのではなく
奇跡は与えられるものであると認識しなさい。
それゆえ、あなたは与えられた奇跡を受け取り
それを自分のものにするのです。
神の愛は毎日等しく、すべての生命に降り注がれています。
しかし神と自分をつなぐ「天の窓」が閉じている限り、それがないかのように誤解してしまうのです。
私たちは天の窓を開く必要があります。
天の窓とは何でしょうか?
それは神と自分とをつなぐ大切なラインです。
この神聖なラインでつながれば、毎日毎日あふれるばかりの祝福が受けられるのです。
人生において自分がどれほど恵まれているのかに気づき、それを活用し、活かすのはあなた次第です。
実は今日のセミナーの前、午前中はアニマルコミュニケーションカレッジの動物園実習であり、あるオカピから大切なことを教えていただきました。
今日の実習は風と雨が吹き荒れる嵐のような状況だったため、私は天候が回復してくれないかと願い、学生たちも雨と風の中懸命にコミュニケーションを行っていました。
しかし、彼はこう言ったのです。
◆オカピのMessage
雨や風は私の毎日変わらぬ環境に変化を与えてくれるので楽しみです。
毎日変わらぬこの場所で人生を送っていると
なかなか心が晴れない時もあります。
しかし、こうして様々な天候がやってきてくれると
心から全身に力がみなぎります。
雨や風は私の大切なレクリエーションです。
彼の精神性の高さと神聖なメッセージには頭が下がります。
雨と風が吹き荒れる中、彼はそれを楽しんでいたのです。
自然が風や雨を送ってくれて、新しい変化をもたらしてくれる。
それが単調な生活を喜びに変えてくれると教えてくれたのです。
「どこに気づくのか」が大切なのです。
どこに自分の視点を置くか。
それが奇跡を起こすのではなく、奇跡をいただくということです。
この宇宙にあふれる素晴らしい奇跡に気づくことができれば、それを受け取ることができるのです。
あなたの本当に必要としていることは何ですか?
奇跡をいただいてください。
それを自分のものにしてください。
あなたは何もしなくても、あなたの存在そのものが大切です。
あなたはかけがえのない存在。
あなたは宇宙にとって、地球にとって必要な存在。
あなたは何者にも変えがたい存在。
神聖な存在は、光りを通してあなたを守ると約束してくれています。
光りのボール、光りの子宮の中で、あなたは完全に幸せに満たされ、喜びを取り戻します。
【ACカレッジ伊豆高原校スペシャル誘導より抜粋】
本日は伊豆高原支部でアニマルコミュニケーションカレッジが行われました。参加者の学生たちは雪にも関わらず、熱心に集まり、学ばれていました。
今日は特別ということで、はじめにお互いにヒーリングをするというワークを行いました。ヒーラーの愛情あふれるヒーリングによって、受け手の心に、これまで積もり積もった様々な思いが溢れ出すという感動体験が起こり、皆、深い喜びに満たされました。
アルケミストの新しい仲間で、目良先生の愛犬のルークのアニマルコミュニケーションでは、学生たちはいかに犬が飼い主を深く愛し、飼い主のために熱心に活動していることを知り、アニマルコミュニケーションの喜びと素晴らしさを体験していました。
アニマルコミュニケーションは動物だけではなく、人とのコミュニケーションでも素晴らしい力を発揮し、心のブロックを解放します。学生たちはそのことを深く感じ、さらにレベルアップしていくと確信しました。
伊豆高原支部のアットホームな環境の中で、アニマルコミュニケーションを学ぶ皆さんはとても幸せ者だと思います。
まだ紅葉には早い時期でしたが、今日は高尾山でヒーリングカレッジの野外実習を行いました。気持ちの良い風が山を吹き抜けて、空が青く輝き、私もスタッフも学生たちも、素晴らしい自然を満喫しました。
授業では、木々に囲まれて自然エネルギーを感じながらヒーリングを行い、さらに感性を高めるために「プランツコミュニケーション(木々とのコミュニケーション)」を行いました。
空の下で風を感じながら行うワークは身も心も解放してくれます。学生たちは普段できないワークを通して、自然の恵み、純粋なエネルギーを感じ取ることができたようです。
そして、最期は全員で高尾山の頂上まで登り、達成感を味わいました。学生たちの中には登山をする機会のない者もおり、頂上に至るまでに息を切らせたり、「辛い」という声もありましたが、最終的には頂上のさわやかな風に吹かれ、最高の笑顔で登山を楽しむことができました。
カレッジはいよいよ後半戦に入り、学生たちはさらにヒーラーとしての技術を学びエネルギーを高めることを目指していきます。私は彼らが素晴らしいヒーラーに育つよう、全力でヒーリングの素晴らしさを伝えていきたいと改めて強く決心しました。
【2012年9月アフリカ・ワイルドライフコミュニケーション取材記 ③】
◆アンボセリ国立公園 大いなる導きを信じて
アンボセリ国立公園は、キリマンジャロ山麓に広がる公園です。この美しい平原は、はるか昔、アフリカ最高峰キリマンジャロが噴火した際に、アンボセリ湖の水が干上がってできあがりました。そして、このキリマンジャロ山の雪や氷河が解けた水が地下から湧き出て、アンボセリを潤し、たくさんの命をはぐくんでいます。
しかし、近年アンボセリでは環境の両極化がすすんでいます。それは、サバンナの半砂漠化と湿地化です。北西部では、草地の割合が減り、裸地が多くなり、至る所に倒木やたち枯れた木などが見受けられるようになりました。半砂漠化が進む地域では、乾期になると特に乾燥がひどく、多量のほこりが舞い上がり、あちこちで竜巻が立ち上ります。逆に公園南東の"オルトカイ"地区近辺では、20年前には想像もできなかった沼地が出現して、水鳥たちがたくさん集まるようになり、雨季には洪水で道路の一部は閉鎖される状況になってきているそうです。
アンボセリは、約30年前私が訪れたときの姿とは明らかに変化し、試練の時代を迎えていると感じます。人による開発や動物の乱獲、地球温暖化など、様々なことがアンボセリの環境に影響しています。2009年にはケニアは史上最悪とも言われる大干ばつに見舞われ、アンボセリでは、シマウマとヌーの60%以上が死滅してしまいました。この試練の時代を迎えているのは、アンボセリだけではなく、アフリカ大陸、地球規模であると言えるでしょう。
しかし、大自然の時の流れの中で、大いなる時空の流れの中で、今の時代を見るのであれば、この試練も一つの過渡期であるということが感じられるのです。誤解しないでいただきたいのですが、私は決して環境破壊をそのまま見過ごしにしてよいと言っているのではありません。
以前、地球のメッセージをいただいたとき、地球の使命は、生命を徹底的に育んで、守りとおすことであり、人類がどんなに環境破壊をしてもそれは変わらないと教えていただきました。
そして、大干ばつの翌年の2010年にアンボセリを訪れたとき、ゾウたちは過酷な環境の中にあっても、自然の神はこの大いなる場所を守ってくれると信じている、と伝えてきました。
「正しい人生を歩んでいくのであれば、必ず大地は守ってくださると、私たちはそれを間違いなく信じているのです」
「私たちと同じように、自然と共に生き自然を守る生き方をするのならば、人間はもっと正しく、そして高い存在になることができるはずです」
そして、今回の旅では、ゾウたちは、偉大なる指導者であるゾウのスピリチュアルガイドの存在を教えてくれました。これまで危機的状況において、幾度もそのスピリチュアルガイドが彼らを助け導いてきたのだそうです。精神性の高いゾウのリーダーたちには、そのスピリチュアルガイドの存在や声を感じ取ることができ、その教えに従い、生き抜いてきました。
砂漠化と動物たちの減少は確かに深刻です。しかし、そのような環境にあっても、新たな命が生まれ、力強く生きているのも事実です。今回も、様々な動物や新しく生まれた子ゾウたちと彼らを守る母ゾウや家族と出会うことができました。彼らは、どのような状況であっても、自分たちを導き守ってくれる存在を信じています。そして、誠実にただひたすら、自分の人生を懸命に生きており、その姿からは絶望や悲しみではなく、強さや希望、生きることの神聖さが伝わってきます。
私たちも、現在の環境を憂い、不安になるのではなく、彼らのように、私たちを守ってくれている偉大な存在を信じ、その導きによってより良い生き方をすることができるはずです。試練を越えた先には、全ての生命が自然と共に生き、お互いを認め合える素晴らしい時代が待っていることを私は信じています。
2010年のアフリカゾウのメッセージはこちら↓↓↓
第165回 アフリカのメッセージ その3
第165回 アフリカのメッセージ その3
【2012年9月アフリカ・ワイルドライフコミュニケーション取材記 ②】
◆アフリカの大地が教えてくれること
今回の旅の目的は、野生動物とのコミュニケーションだけではなく、アフリカの大地や自然と対話し、メッセージをいただくことでした。
アフリカの大地は、力強い赤い色をしています。私がはじめてタンザニアを訪れたときも、飛行機から見える力強く赤い大地に感動し、胸が高鳴りました。
赤とは現実生活をつかさどる色であり、物事の根源やルーツを表す色です。赤は、アフリカのアイデンティティです。つまり、「私は何者なのか、どこからどこへ来て、どこへ行くのか」という自らのルーツを呼び起こさせるのが、アフリカなのです。
アフリカに行くと、自分のアイデンティティに対する意識が高まります。それは、自分が何者なのかどこから来たのか、ということだけではありません。いかに自分を愛するか、自分を許し、認めるかという、魂が根源的に求めることを大自然の中で探求できるのです。
アフリカは、最も根源的でスピリチュアルな原点に回帰できる特別な場所です。多様な命の生と死のドラマを目の当たりにしたとき、命の神聖さと力強さを、理屈抜きで肌で教えられるのです。
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2016年12月 | ||||||
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