このナクル湖でもっとも大きな動物として、我々は大きな誇りを持っている。
例え、どんなにたくさんの人間がここにやって来ても、
本来の住人であり、ここを守るのは自分たちであるという自信が我々にはある。
人間がここを守っているのではなく、
我ら誇り高き、ライノセロスが守っていることを人間は理解すべきである。
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こう語ったのは、ナクル湖国立公園のシロサイです。
静かに降り始める雨の中、彼らはゆっくりと草を食んでいました。槍のように長く、鋭くとがった角は、まるで彼らの誇りそのものです。
動物園のサイの角は、危険を避けるために、削られて丸くなっています。しかし、野生のサイの立派な角の大きさや長さには、改めて驚かされます。
彼らの深い意識は、さらにこう語りました。
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我々のオーラは、数十メーターにわたって広がり、ありとあらゆることを敏感に感じ取っている。我々の角がアンテナのようになって、すべてを見ているのだ。
人間がそれを知ることができれば、自分たちと同じように髪の毛が頭を保護するだけでなく、最も優秀なアンテナであることに気づくだろう。
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ご存知のように、サイの角は、毛や皮膚の角質化したものからできていて、同じ角でも、骨性の芯(しん)のある牛の角とはまったく別のものです。サイは近眼であるため、まわりが良く見えていないと言われますが、エネルギー的に見ればそのようなことは無く、角をアンテナにして周囲を感じ取っているのです。
神聖な存在からの、アフリカ大陸に対するメッセージはさらに続きました。
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アフリカの大地が鼓動する度に、地球全体に生命が流れ続け、そしてそれを受け取る地球のコアが全身にくまなく血を流すように、地球全体にエネルギーを流し続けています。
しかし、アフリカはあまりの強いエネルギーにより、自らが疲弊しているのも事実です。
アフリカの大地と話をしなさい、アフリカの大地を癒しなさい。
アフリカは待っています。癒されることを待っています。
今回のテーマはアフリカを訪れて、喜びや楽しみを感じるのではなく、アフリカの大地を癒す目的があるのです。
お前たちがきっと、それを忠実に行うならば、間違いなく再び、あの素晴らしい力あるアフリカの大地を感じることができるようになるでしょう。
キリマンジャロはアフリカの中心を意味しており、そのキリマンジャロに向かって最大の尊敬と愛を持ってエネルギーを送りなさい。
そうすれば宇宙からのエネルギーを取り入れることに問題があったキリマンジャロは、かつてのように頂上は全て神聖な白光により満たされて、以前のような雪に覆われた山に戻ることができるでしょう。
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キリマンジャロは標高5,895mのアフリカ大陸の最高峰であり、赤道付近にありながら氷雪の見られる世界でも数少ない地点の一つです。
キリマンジャロは、アフリカ大陸の、地球のチャクラのような役割を果たしています。いずれは各大陸のチャクラ・パワースポットや使命などもリーディングしていければと思っています。
アンボセリ国立公園で、二十数年ぶりにキリマンジャロを見た私は、頂の氷雪の少なさに驚きました。かつて、白く輝いていた頂は見る影もありませんでした。時の流れとアフリカ大地の現状が、痛いほどに胸に迫ってきました。
キリマンジャロとアフリカゾウ。アンボセリ国立公園にて。
9月3日から東アフリカのケニアへ取材旅行へ行ってまいりました。多くの方のご協力で、今回「Dr.高江洲のアニマルコミュニケーション」を出版する事ができましたが、次の本では野生動物とのコミュニケーションの話をご紹介していきたいと考えています。そのためにも、動物の仕事を行うようになった私の原点ともいえるケニヤを、改めて訪れてみたいと思いました。
旅の始まりに、私は次のようなメッセージをいただきました。
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多くの生命が人類に至るまでの過程は、様々な体験があってこそ、成り立っています。
アフリカは生命が進歩発達する上で、最も基本的な体験をもたらすために与えられた場所なのです。
大地も水も空気も、アフリカは生命が誕生し、進歩・発展していく上で大切な場所です。
今なおアフリカは様々な争いや葛藤があふれていて、多くの悲しみや嘆きをもたらしています。
しかし、お前の生まれ変わりの体験からわかるように、最初は皆、このような苦しみを味わうことが必要だからこそ、多くの人類を含めて命あるものが、今アフリカの地で悩み苦しんでいるのです。
しかし、その反面アフリカは、生命が発達する上で、大切な要素がすべて含まれています。
再びアフリカに戻った者として、お前はそのアフリカの最も神聖なメッセージを受け取り、それを多くの者に知らしめる必要があるのです。
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Amboseli National Park :アンボセリ国立公園の夜明け
山も海も意識をもっている。
星も宇宙もメッセージをもっている。
自然の中へ行くたびに、私は様々な意識が対話していることを感じます。
山々は語り合い、星はメッセージをささやき続けているのです。
先日、八ヶ岳連峰の主峰である赤岳に登ってまいりました。
雪が降り始め、いたるところが凍っている山道の中で、
硫黄岳から横岳を通って赤岳までを縦走したのでありますが、
美しい光景とは裏腹に、
山の厳しい表情に何度か身のすくむような思いをさせられました。
稜線の風は身をちぎるように厳しく、
思わず私は、山に向かって「ごめんなさい」と謝っていました。
大自然の中に身を置くと、自分はあまりにもちっぽけで無力な存在であると痛感し、
思わず謝ってしまったのであります。
何度も苦しい思いをしながらやっと赤岳の頂上に着いた私は、自分の無力さと、
それでもなおかつ私を受け入れてくれる山の度量の大きさに、心から感動しました。
美しい赤岳は、私に次のようなメッセージを残してくれました。
私は、はるか遠く海底から、少しずつ押し出され、現在のような山になりました。
一つ一つ時を重ねて、私たちはこのような高さに至ったのです。
あなたもたゆまず、一歩一歩努力を積み重ね、
私たちと同じように高きを目指す者として頑張るようにしなさい。
わたしはこのはげましに感動し、雲海の彼方に見える夕日と共に、
それぞれの山が協力し合い語り合って、成長する姿に、心から感謝をしました。
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