第33回「どうして成功を望んでもなかなか得られないのでしょうか」という問いに対して
人は目の前のものに関心を向けて、
過去のことや未来のことにあまり興味を示さないのがほとんどです。
神はその人のもっともよい時期に成功をするようにお膳立てし、
その者に最高の喜びを与えようとします。
人は常に性急にあれが欲しい、これが欲しいと求め続けます。
しかし、そのようにその場かぎりの物を求め続けて、それを得るならば、
その人は一生、真の成功者とはならなくなってしまうのです。
本当の成功とはこの世の中で自分にとってもっとも大切であり、
神聖なものを手に入れることであります。
たとえどんなにたくさんがらくたを手に入れても、
その人にとっては、結局幸せにはならず、
かえって邪魔になってしまうだけなのです。
大切なものを間違いなく手に入れ、自分の物としなさい。
それが真の成功者なのです。
私は何度か望んでいることを叶えてもらおうとして、サイババ様に熱心に願い、求め、祈ってきました。
しかし、自分の願った時期までにそれが与えられず、何度かがっかりした経験をもっております。
インドのサイババ様のアシュラムに行き、私は「どうか自分の願いを聞いて欲しい。できれば直接声をかけていただきたい」と熱心に断食をしながら祈ったことがありました。
しかし、サイババ様ははるか遠くを通り過ぎるだけで、私の前には現れず、結局、何も答えがなかったようになってしまい、とうとう帰国の日になってしまいました。
これが最後のチャンスと思いながらもどこかで諦めが生じて、どうせ今回も答えてはもらえないだろうと考えながら、多くの信者達が集まる輪の中に入っていきました。
今日もサイババ様はあるか遠くにいるだけで、寂しさと悔しさが入り交じった気持ちになり、「どうして私の願いを聞いてくれないのですか」と心に怒りを覚えながらサイババ様に向かって小さく発したのでした。
するとすぐにサイババ様の声が聞こえてきて、
「お前は私の答えを聞くのにどのくらい待ったのだ」と聞かれました。
私はすぐさま「2年も待ちました。2年もですよ」と少し苛立ちながら心の中でサイババ様に訴えたのです。
するとサイババ様の声が聞こえてきて、
「お前がここに来るのに私は何年まったか知っているか」と聞かれたのです。
私は最初、何の意味かわからず答えにつまっているとサイババ様は
「お前のことは100年以上待っている」と言われました。
それは私が過去世で現在のサイババ様の前身であるシルディ・サイババとの出会いの中で、私は1900年に崖から落下して、ちょうどその時が2000年であったため、「100年待っていた」と言われて、あまりにも壮大なサイババ様の計画と時を越えて私を待っていると言われたサイババ様の愛に触れて、私は皆がサイババ様を賛美するバジャン(賛美歌)を歌う中で、人目もはばからず大泣きし、サイババ様の許しをこうたのでした。
「どうして成功を望んでもなかなか得られないのか」という質問に対して、サイババ様がお答えになった上記の 内容は、私にとってまさしくそのものであり、間違いなく願い続ければ我々は成功の道を得ることができると信じるようになったのです。
2012年8月 | ||||||
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