第40回 「人を許せない気持ちをなくすためにはどうしたらよいか」という問いに対して
許すということは無くすことではなく、認めることです。
相手に対して嫌な思いがあってもかまいません。
そのような気持ちが自分の中にあることを認め、
その上で自分がそれを手放せないために苦しいのだと理解することです。
許すこととは手放すことであり
無くすことではないということを知るべきです。
一見、抽象的なメッセージのようにみえますが、実際、私はエネルギーを見て、コントロールするものとして言うならば、ババのメッセージはまさしくそのとおりであると感じます。
すなわち、何か許せないことがあると、その人の頭の上や胸の中心に「許せないというエネルギー」が残っていて、その残っているエネルギーによって我々は苦しんでいることが多いのです。
そのエネルギーを無くそうとしても、なかなかエネルギーを見える者でなければ取り去ることは難しく、苦しむことになってしまうのです。
もしその時に、「もうそのようなものはいらない。自分には必要ない」と考えることができると、オーラの中に残っているエネルギーはまるで風船のようにそこから離れていくのです。
許すと言うことは何かに執着することを緩め、手放すことであると言うのはまさしくババ様がヒーリング手法を使った、もっとも効果的なアドバイスであるということがわかるのです。
どうしても許せない人や許せないことがあったときに、確かにそれは自分の中にあるなと感じて認めた上で、もうそれを残す必要はない、手放した方がよいと感じて、まるでその許せないことが風船のように自分の体の中や周りから離れていくことをイメージすることができるようになると、許すということが効果的にできるようになるのです。
<ご質問をいただきましたので、お答えいたします>
-質問ー
「私は無神論者なのですが、サイババさまは全く面識が無い(おそらく過去世でも関わりは無いと思います。苦笑)人間の願いであっても真剣に願えば聞いてくださるのでしょうか?」
サイババにとってその人がサイババを信じるかどうかはあまり大切なことではありません。
その人が幸せになりたいために真剣に求めることは、ババにとってはどの国の人であろうと、どのような宗教をおこなっていようと、一切関係のないことなのです。
あなたが真剣に願えば願うほど、あなたを導く高貴な霊たちや神々があなたを助け、導き、あなたの願いを叶えようとするのです。
サイババはそのような高貴な霊や神々の中で彼らをまとめる重要な役割を担っている方なのですから、どうぞ、心配せず遠慮せず、自分の願いを祈り続けてください。あなたの祈りが叶えられます様に心から私も祈っております。
第35回 「どうして人生は楽しいことよりも苦しいことが多いのでしょうか」という問いに対して
どうして人生は楽しいことよりも苦しいことが多いのでしょうか
数々の聖者を生み出したインドにおいて悟りを目指すために多くの修行者が苦行を行なっています。
彼らは眉間にしわを寄せ、苦痛に喘ぎながら、必ず自分は他の者より秀でた者になると決心して、
毎日苦行に明け暮れるのです。
楽しいこととは何でしょうか、苦しいこととは何でしょうか。
もし修行者が悟りを得られたら、今までと同じ苦行をしていても苦しみをまったく感じることはなく、
幸せと喜びに満たされるようになるのです。
すなわち悟りとは様々な状況に左右されるものではなく、
いかなる状況も超越したことを言うのです。
楽しいか、苦しいか、それはすべてあなたの心から発する思いであり、あなたの反応なのです。
常に悪いものに反応するあなたがいれば、あなたは苦しみを感じることが多く、
常に良いものに反応すればするほど、あなたは楽しく幸せな者になるのです。
常に正しいものを見るようにしなさい、常に美しいものを味わって、あなたの身も心も清めるようにしなさい。
そうすれば、あなたは良いものに素早く反応する者になって、
人生を幸せなもの、楽しいものにすることができます。
ご存じのように私達は気持の持ち方次第で幸せな気持ちになったり、悲しい気持ちになったりします。
日頃からババは、心の訓練をするようにとおっしゃっておりますが、その中でも特に重要なことは、悪いものに心を奪われて悪い心になってしまうことを注意しています。
不正なことを喜ぶことや人間の浅はかな欲望を満たそうとすればするほど、私達の心は汚れてしまい、ちょうど車のフロンド硝子に泥がこびりついて、前が見えなくなるように私達は前が見えなくなってしまいます。
毎日の心の訓練とはワイパーを使ってフロントガラスを常にきれいにし、前を良く見えるようにする、すなわちそれは希望と幸せが見えてくる状態になるとババは教えています。
心をコントロールできる者こそ神に近付く者であるという言葉は、私達ひとり、ひとりが人生を歩む上で大切なことであると考えます。
第30回 「辛い思いや悲しみをどのように受け止め、乗り越えていったらよいか」という問いに対して
よく覚えておきなさい。
あなたたちは、生まれてからこのかた、ありとあらゆる経験を通じて成長してきた者たちなのです。
今あなたが辛い思いをしていることは、あなたが間違いなく乗り越えることができるとわかっているからこそ、
与えられたのであります。
あなたにはそれを乗り越えるだけの力があると信じなさい。
そしてさらに勇気をもって前に進むことが出来るようにとあなたの信ずる神に求めなさい。
そうすればあなたの信ずる神は、あなたに気づかぬようにあなたを助け、導いてくれるようになるのです。
そしてあなたがその悲しみや苦しみを乗り越えたとき、まるで何事もなかったように、
あなた自身がひとりで乗り越えたかのようにして、その者に自身をつけさせ、幸せにさせるのです。
神とはそのようなものなのです。
多くの人が辛い思いや悲しみに襲われて、人生において苦労を余儀なくされております。私も過去においていくつかの辛い体験をとおして、この辛い思いを誰に向けたらよいのか、どうしたら楽になるのかと思い悩んだこともありました。サイババ様にどうかこの辛い状況を解決できるように助けてくださいと願った時に、この言葉をサイババ様にいただきました。
この言葉をいただいてすぐには私の苦しみが無くならなかったのですが、不思議なことにいつの間にかその苦しみや悲しみが薄らいでいき、気がついたときには、そのような悩みをもっていたことさえ忘れてしまったのでした。
サイババ様と出会ってから現在にいたるまで、私は何度もサイババ様に助けられ、導かれてきましたが、おおむね自分の望んだ時期には叶えられなかったという思いがあります。
しかし、最終的には必ず私の願いは叶えられてきたというのが真実です。
その人にとって必要なことや大切なことは必ず自分の信じた神が助けてくれると言うのが私が体験に基づいて得た答えです。
どうかこのブログを見て、このような気持ちになっている方は自分の信じる神や神聖な存在に願いを込め、祈ってみてください。必ず答えは得られると信じて行なってみてください。
P.S.
ある時私は自分の望みが叶って有頂天になっていた時がありました。
私は望みが叶ってからしばらくして、サイババ様に感謝の思いを伝えたのでしたが、ババ様は私に次のような
ことを言われました。
多くの者は神に願う時には熱心に祈り、さらに断食をする者もいる。
しかし、願いや祈りが一旦叶ってしまうと、まるでそれは済んだかのように神に対して祈る者はいなくなってしま
うのである。
もし、誰かに助けられたなら、あなたたちは喜んでその助けた者に礼を言うはずである。
そのことは神に対しても同じことであり、あなたの信じる神があなたを導き助けてくれたと感じた時には、
すぐにその神に感謝をすべきである。
神は礼儀を重んじ、感謝をする者にさらに祝福を与えるのだ。
そのことを忘れないようにしておきなさい。
私の時間の経った、それもあまり熱心でない感謝にサイババ様は父親が息子を諭すように、教えてくれたのでした。
それ以降、私は必ず願い事をする時と同じように、願い事が実現したり、問題が解決したときには、私の信じる神であるババ様に心から感謝するようにしております。
皆さんも願いをする時と同じように、感謝も熱心にされるよう、お勧めします。
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