中国へ行ってきました。北京から始まって、ウルムチ、トルファン、敦煌、西安とシルクロードをたどりながら、様々な歴史の記録を体験してまいりました。
見渡す限り続く広大な砂漠と点在するオアシスの光景を目の当たりにしながら、かつて多くの者たちがこの道を徒歩やラクダで数千キロにわたる旅をしたことを考えると、過去の人々の偉大なる功績に感動を覚え、感謝の念さえ湧きあがってくるのでした。
3000名以上のクライアントの過去世を見てきた私ですが、中国に過去世を持つ方がかなり多く、私としては直接中国の大地に触れること、その土地が織りなす香りと、風と空気を肌で実感しながら中国の過去世における人々の体験をさらに五感をとおして感じることができるようになりました。
私の表面意識は中国という国をあまり好まず、むしろあまり訪れたくないという気持ちがありましたが、今回どうしても行かなければならないような気がして、ようやく中国の大地を体験することができました。
最初に北京の紫禁城を見たとき、正直私の中で紫禁城をはじめて見るというよりも、血なまぐさく、どろどろとした権力闘争に明け暮れた世界がよみがえって来て、できればあまりここにはいたくないとさえ感じるのでした。
その後、飛行機を乗り継いで天山山脈が見える盆地の町ウルムチに着きました。ウルムチは乾燥し、風が爽やかであり、北京とは違って私はほっと安堵の息をもらすのでした。
この風の香、懐かしい天山山脈の山の風景は、私が遥か昔この地域にいたことを感じ、これからはじまるシルクロードの旅の中で、自分の過去における体験が取り戻せるであろうと予感するのでした。
特にウルムチからトルファンに向かい、火焔山の麓にあるベゼクリク千仏洞を訪れた時には、さらに懐かしい記憶がよみがえり、草の木一本生えない山の峰々の間に、忽然と川が流れ、緑が生い茂っている姿を見て、自分は間違いなく1000年以上前にここを訪れたことがあると感じるのでした。
洞窟の中に描かれた様々な壁画は無残にも多くが傷つき、はぎ取られ、悲しい思いになったのでしたが、赤とブルーの絶妙に配置された誓願図を見た時は傷も少なく、守られていてよかったと心から感じるのでした。
その日午後、ウィグル人の農家でお茶を飲み、名物である干しぶどうをいただいた時には、かつて自分が味わった食事や果物、そして水の香が強くよみがえり、いつまでもそこに留まっていたいとさえ思うのでした。
1000年前の自分の過去世の体験は現在の私に様々な影響を与えており、機会がありましたら、その時の私の過去世を解き明かしながら、いずれその当時の歴史を紐解くことができたらと考えております。
その後、敦煌をめぐり、西安にたどり着きました。碁盤の目のように整備されている西安の町を偉大なる漢民族が作り上げた城壁の上から眺めると、中国の偉大な歴史を垣間見ることができ、かつて自分もこの中国にいた者として、さらに中国の歴史、並びに中国の文化、生活様式などを学ばなければならないと感じたのでした。
2012年8月 | ||||||
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高江洲先生
はじめてコメントさせていただきます。中国での不思議な体験は趣き深い内容でした。当時の歴史を紐解く時がきたら、またその内容をお願いします。
10月のフェスティバルの後、講演をお聞きして心が揺さぶられる思いでした。ありがとうございます。
誠に僭越ながら、私もスピリチュアルワールドを歩く一人です。先生の365日のメッセージを拝見し、学ぶ事が多くあり感謝の気持ちで一杯です。これからも楽しみに拝見させていただきます。