昔、私はあまり人付き合いが得意ではなかったため、ほとんど全ての事を自分ひとりで行ってきました。
動物病院の院長として、さらにヒーリングセンターでは、プログラムから治療方法、その後のケアーなど、全て自分ひとりで考え、実行していました。
現在は、その当時、私の元でヒーリングを勉強した者が数名、スタッフとして働いておりますが、時々、スタッフから「あの当時の先生は本当に怖かった」とよく言われます。
確かに私は全てにおいて自分が完全にならなければならない、完璧にしなければダメであると思い、完璧であることにこだわっていたのでした。
しかし、不完全な者がどんなにそのように振る舞っても、限界があります。ひとり苦しくなって、思い悩んだこともあります。
どうしたらうまくヒーリングを教えられるか、どうしたら病気を早く完全に治すことができるか、など常に自分を追い込み、自分で勝手に苦しんでいたように思います。
私には相談する相手がいなかったので、ほとんど毎日、夜も昼も、助けを天に求めていましたので、そのことが、高い存在からメッセージを受ける訓練となっていたのは間違いありません。
スピリチュアルな人生を歩みたと考え、その道を歩んでいる人の多くが孤独を抱えていることも事実です。
ヒーリングの効果が思った以上に現れ、病気が改善した時や、リーディングセッションによってクライアントが悩みから解放され、涙を流しながら喜んでくださる姿をみると幸福に満たされますが、そのあと、皆が帰り、ひとり、部屋に残されてしまうと、強い反動によって、深い孤独感に襲われたことも度々ありました。
そのたびに神に祈りを捧げ、高い存在からのなぐさめを求め、苦しんだ時もずいぶんあり、今もその時のことを思い出すことがあります。
スピリチュアルな人生は、結局、このようなものだと考え、そのために孤独に耐え、さらにそれを乗り越えなければならない、と無茶な断食や苦行を行ったのもそのような時期でした。
しかし、そのような時期がやがて終わり、ヒーリングのことを理解し、私の願いや思いを理解してくれる者がひとり、またひとりと私の周りに集まるようになると、それまでの状況が一変して、孤独感が少なくなり、特にクライアントの悲しみ、苦しみ、さらに治っていくことの喜びを共有できる者ができて、こんなに幸福なことはないとわかるようになったのです。
ヒーラーやスピリチュアルな人生を行っている人は、ワンマンプラクティス、すなわち、全部ひとりで行っている方が多いと思います。
今になって考えてみると、一人で苦労したことは私にとっては良い経験ではありましたが、やはり仲間がいることはすばらしいことであり、仲間がいてこそ、さみしさを喜びに変えることができ、その喜びを分かち合えることができるのだと思います。
私が、これからスピリチュアルな道を歩みたいと思っている方や、現在、その道を歩んでいる方に仲間作りをお勧めしているのは、私の苦い経験から来ていることをおわかりいただけるかと思います。
確かに恋人やパートナーがいることは幸福なことでありますが、スピリチュアルな事を共に共鳴できる仲間がいることも大切なことでありますので、是非とも、一人で苦しまないで、心とエネルギーを分かち合える仲間作りをされるようにお勧めします。
お互いに情報交換をし、共に協力し合ってヒーリングやセッションを行うと、自分ひとりで行うのとは違い、別の観点からクライアントが見えてきますので、互いに呼び掛け合い、仲間を作ってみてください。
あなたのさみしさや孤独感が癒され、さらにあなたの能力が発揮できるよう、心から願い祈っております。
2012年8月 | ||||||
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