今回はスピリチュアルな生き方についてのお話をします。
インドのヨガ(yoga)世界の「集中」と「放下(解き放つこと)」についてお話しします。
スピリチュアルな人生を歩んでいた一人の男性が、望んだわけではなかったのですが、仕方無く兵士として戦地に向かうこととなりました。
多くの母親は、涙ながらに息子の無事を願って祈り続け、実際、息子にすがりつきながら泣き崩れることもよくあることだと思います。
しかし、その男の母親は気丈夫で、息子との最後の時を迎えると、母親は息子に「これから戦争に行き、大変な思いをすると思うが、その中で最も大切にすべきことは何だと思うか」と尋ねました。
まじめな青年である息子は「神への信仰心と自分を信じることです」と母親に答えました。しかし、母親は「もっと大切なことがある」と息子に言って、息子にこう言ったのです。
「人生の危機に対して最も大切なことはユーモアを持つことだ。ユーモアを持ち続ければ、絶望感に襲われても、力を弱めることがない」
息子はその時は、今までの母親の性格を知っていましたので、母親の言ったことをジョークとして捕らえ、本気にしませんでした。
しかし、実際に戦地に赴き、辛い体験が続くと、母親が言ったユーモアを持つことがどんなに大切なことを思い知らされ、母親のお陰で、息子はそんなに悲惨な状況でも、皆を励まし、歌を歌い、楽しませ、勇気を奮い起こしたそうです。
このことは、実はスピリチュアルな世界でも十分当てはまり、あまりにも多くの方が真剣というよりは、むしろ深刻になりすぎて、スピリチュアルな人生を味気の無いものにしてしまい、「禁欲こそすべて」というような状態になってしまうのです。
さきほどお話ししたヨガの集中と放下は、呼吸と同じように、集中は呼吸の呼、放下は吸であります。
このバランスがとれれば、スピリチュアルな人生を楽しみながら送ることができるようになり、途中で挫折することが少なくなります。
自分の使命を見つけようと考えるあまり、自分の楽しみや喜びを少なくしてしまうことは、意味の無いことです。
ですから楽しみながら本当の自分の目標を見つけ、素晴らしい人生を達成するという気持で、スピリチュアルな人生を歩むことをお勧めします。
2012年8月 | ||||||
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