−生きるうえで大切なことー 365日のメッセージ 私たちにとって最も重要な「生きる意味」や「自分自身の今世の使命」。その答えとなる神聖で素晴らしいメッセージがいつも私のもとに届いています。 メッセンジャーとして、リアルタイムに皆様にお伝えしています。

第10回自分を愛し、認めることの大切さ

 私は2つの学校を主催しています。
 ひとつは、ヒーリングを学ぶためのヒーリングカレッジで、もうひとつは、アニマルコミュニケーター養成講座です。
すでに2つの学校をあわせて500名弱の学生を今まで育成してきたのですが、私は入学式に必ず学生に伝えていることがあります。
 それは、自分を愛することの大切さと自分をありのまま認めることの重要性です。
 多くの方が自分を愛するといったことや、認めるといったことが難しく、苦手だと言います。
 これはヒーリングをするヒーラーだから、また動物とコミュニケーションをするコミュニケーターだから大切だということではなく、人間として生きていくために、最も大切なのだということを学生達に伝えています。
 そして、卒業するときに、テクニックや様々な知識を身につけることはもちろんのことですが、私はこの学校で心から「自分が好きになりました」と言えるようになって欲しいと思っています。
講座がはじまり、授業が進んでいく中で、学生達は次第に、自分の事を愛し、認めること無くして、ヒーラーやコミュニケーターになることは難しいと感じるようになってきます。
 例えば、ヒーリングを行う上での注意事項の中で、自分の心の中にネガティブな思いがあると、そのネガティブな思いがクライアントの方のネガティブな思いとマッチングして増幅し、ヒーリングを行うことが辛くなることがあります。
 その中でも一番辛いのは、自分を嫌っているヒーラーがクライアントをヒーリングしていると、ほとんどのクライアントは、病気であったり、何か問題を抱えていたり、自分をありのまま愛せないという状態ですので、クライアントのネガティブなエネルギーをまともに受けてしまいます。ネガティブな思いが強ければ強いほど、そのエネルギーを受けてしまい、身体も心も辛くなってしまいます。
 さらに一人や二人ではなく、何人ものクライアントをヒーリングするようになると、ネガティブなエネルギーが滞りやすくなり、せっかく好きではじめたヒーリングであっても、嫌いになって、辞めてしまいたくなるのです。
ヒーリングカレッジでは、相手の方のエネルギーを受けないようにする方法や、様々なエネルギーの浄化法を教えていますので、大きな問題に至ることを無いのですが、自分を嫌いな人は、そのような思いが強いと、ますます自分が嫌いになって、自分を否定しやすくなってしまいます。
 そのたび、私は学生と共に徹底的に話し合います。自分を愛するということはどういうことなのか。なぜ、大切なはずである自分を愛し、許せないのか。
 話が進むと、ほとんど問題点は両親との関係や、幼いときの環境に行き着きます。
 ヒーリングをしながら、さらに話を進めると、その学生の心の中が見えてきて、本当は愛したいけれど、簡単に自分を許してしまうと、自分がさらに怠け者になったり、ダメになってしまうという恐怖心がわき上がってきて、泣きながら父や母は自分のことを認めてくれなかったということや、どんなに頑張っても周囲の人が自分を愛してくれなかったり、認めてくれなかったために、結局、自分はダメな人間という思いがしみついてしまい、どんなにそれから時間が経っても、その思いだけが残り、自分を愛せず、認められなくなったことに気がつくのです。
 そのような気持を聞きながら、私はこう言います。もし、あなたがそのような思いに気づかなかったら、一生あなたは自分の心に蓋をして、自分の本当の心がわからなかったでしょう。だから、もう自分の気持ちがわかったのだから、その思いを認め、許してあげなさい、と。
 さらに、そのように自分の深い気持を理解し、本当の原因を知り、解放されたら、今度は、同じ様なクライアントに対して、以前は自分も自分のことを心から愛せなかったことや、認められなかったことを話してあげられるヒーラーになってくださいと伝えています。
 このことを十分に理解し、納得ができた学生は、喜びに満たされ、晴れ晴れとした顔つきに変わり、「先生、私は自分のことが好きになれそうです」と言って、明るく笑えるようになるのです。
 そのようになると、一人、ひとりとが自分を許そう、認めようという雰囲気が教室の中をさざ波のように広がっていき、ほとんどの学生が解放され、明るくなり、「自分を好きになった」という声が沸き起こります。
 そのことが学生の心に満たされると、病気を治すことだけがヒーラーの役割ではなく、クライアントの心を知り、慰めを与え、心から「あなたは自分を愛していいのですよ」という言葉が自然にわき上がり、クライアントが自らの力で、病気を治していくのだということがわかるようになるのです。
 1年間のコースの中で、学生は多くの事を学びますが、最後に認定証をお渡しする時に、多くの学生が晴れ晴れとした表情で、「先生、私は自分が大好きです。とっても愛しています」と言ってくれます。
 自分を愛することは、大切なことだとみんなわかっていても、なかなかそのような気持にはなれないのですが、人生を歩む上で、このことがどんなに大切なことかをわかっていただきたいと思います。
 次回は、それではどうしたら自分を愛せるようになるかについてお話したいと思います。

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