エネルギーの世界を知る以前の私は、他人の目を気にして、相手に嫌われないように努力をすることが多かったと思います。やがてエネルギーの世界を知るようになり、だいぶ他人との比較をしないようになったのですが、ある時、ある事で自分が他人に比べて見劣りするような気持になり、落ち込んだことがありました。
自分になりにがんばってはいたけれど、未だに望んだような能力が得られず、自分で自分を責め、悲観して、鬱々とした時間を過ごしていたのでした。
そんなとき、いつものように朝早く、近くにある多摩川を歩きながら、どうしたらもっと他の人のようにオーラやエネルギーを感じることができるのか、透視能力が向上できるようになるのかと考えていました。
どんなにがんばっても自分の能力はこの程度のものか、と諦めにも近い気持で延々と歩き続け、とうとう歩くことにも疲れてしまった私は、川べりに座り込み、物思いにふけっていました。
すると、耳の中で高い周波数の音が突然聞こえたのです。それまでも時々、耳鳴りのように金属音が聞こえていたのですが、このときの音は比べものにならないほど、強いものでした。
そして、やがてはっきりとした声で、
『他人との比較は、まるで異種競技をしながら、タイムを競うようなもので、無意味なことである』
というメッセージが聞こえたのです。
それは、陸上競技の100m走と水泳の100m競泳を比べるようなものだということです。
その陸上競技と水泳のタイムを比較することは、誰でもおかしいとわかるのですが、自分の人生のことになると、どうしても他人と比較してしまい、優劣を決めたくなってしまうのです。
そのことを指摘された私は、長いトンネルから抜けたように、目の前が開け、今まで悩んでいたことから解き放たれ、嘘のように心が楽になったのでした。
そして、あせらず、あきらめないで自分の信じた道を歩もうと決心することができたのです。
その後、私にとって最も大切な使命を受け取ることができ、現在に繋がっているのですが、過去世リーディングを行うようになって、さら人との比較の無意味さを知ることになりました。
過去世リーディングを行う前の私は、『人はそれぞれ、出発点が違う』というメッセージの意味がよくわからなかったのですが、過去世を知るようになって、出発点が違うというのは、まさしく過去世が違うということで、人と違っていることは当然で、違っていて良いということが理解出来たのです。
また、人それぞれが違うスタートラインに立ち、今世、すべきことも異なっていることを知るに至り、ようやく合点がいったのでした。
「目的が違う者同士が競い合っても、何の意味も無く、無駄である」
私は、自分は自分のままでよいのだということがわかって、その後、自分らしく人生を歩むことができるようになり、心にやっと平安が訪れたのでした。
そして、自分らしく人生を歩むためには、今世の自分の使命を知ることが大切なことは言うまでもありません。
私達が人生の苦しみから解放されるための第1の法則は「他人と比較する人生を止めること」であり、このことを理解し、人生を歩めるようになると、他人は他人であり、自分は自分であるという解放がはじまり、他人の成功も喜べるようになります。
是非、今日から比較の人生を終えて、あなたらしい感性で人生を歩むようにしてみてください。それは、きっと幸福の人生へと続いていきます。
2012年8月 | ||||||
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