神聖なる存在である神はどこにでもいます。宇宙のすべての中に偏在し、私の中にもあなたの中にもいます。生命が宿っているものの中にはすべて神がいると思えばそれが正しい答えです。
あなたの前にいる人がどんな状態の者であっても、その者が神聖なる神を宿した神の化身であるアヴァーターなのです。
あなたがそれに気づいた時、あなたは神に一歩また近づいた者となるのです。
1994年にはじめて私はインドの聖者サイババ様のアシュラムを訪れました。
次の年、私ははじめて仲間と共にサイババ様のインタビューに呼ばれ、夢のような体験をしました。
物質化をはじめとして様々な奇跡を目の当たりにした私は心から感動し、興奮を隠すことができないほどでした。
サイババ様は最後ににこやかに笑いながら私たちにこう尋ねたのでした
「神はどこにいますか?」と。
私達はインドに来る前から、サイババ様に関する本を何冊も読んでいましたので「神はすべての心の中に宿る」と知っており、即座に私は自分の胸を指さして「ここにいます」と答えたのでした。
その答えを聞いたババ様は満足そうに笑って「グッドボーイ」と言って祝福してくださったのでした。
その後私は何度かサイババ様のもとを訪れ、四度目の訪問の時に再び数名の者とインタビューに呼ばれました。
以前の時と同じように多くの奇跡を見て感動した私は、できれば直接サイババ様と話がしたいと心からの願いを込めてババ様の目を見つめ続けました。
そろそろインタビューが終わるというときに、ようやくサイババ様は私の顔を見て、私の体の調子を聞かれました。
私は自信をもって「健康です」と答えたのですが、サイババ様は首を横に振り、「違う」と言って「お前の血圧は高いときが多く、安定していない」とおっしゃったのでした。
確かに以前は血圧が高かったのですが、今はまったく問題ない状態になっていたので、私は自然に違うなという気持ちで首をかしげたのでしたが、サイババ様は私の目をしっかりと見つめ、「I know you all (私はお前のすべてを知っている)」とおっしゃったのでした。
その意味を私は後々、知ることになるのでしたが、その意味とは、私の現在だけでなく、「過去、現在、未来のすべてに渡って私のことを知っている」という意味であることがわかるのでした。
そのようなやり取りのあとで、サイババ様は再び私達に前回と同じ質問をしたのです。
私は以前と同じババ様の質問に対して前回と同じように自分の胸を指さして、「ここにおります」と答えたのでした。
しかしサイババ様は以前とは違って首を横に振り「違う」と言われました。その時の質問の答えが冒頭の言葉です。
毎日数千名の人々が訪れるアシュラムの中で、サイババ様は間違いなく私が二度目のインタビューであることを知っており、私の成長の度合いに応じて質問し、答えを与えたのでした。
そのサイババの答えはその後、至るところで実感し、私はすべての命の中に神がいると感じることができるようになり、深い感謝と喜びを得ることができるようになったのです。
2012年8月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |