なぜ過去世を知る必要があるのかという質問をいただきましたので、メッセージと私の体験からお答えしたいと思います。
私は1998年インドに向かう飛行機の中で、「過去を解き明かし未来を語る者」という自分の使命を知りました。それまでは、私自身も過去は済んだことなので知る意味はないと思っていました。しかし、使命を告げられてから過去世が見えるようになると、その大切なつながりが明らかになってきたのです。
使命を告げられた時に見えた連綿とつながる過去世のヴィジョン
我々はなぜ輪廻転生するのか?それは、体験して体験して、成長し、神にいたる道を歩むためです。過去世を見るのは、そのような転生の中で自分の今までの流れがどのようなものであったのかということを知るためです。私たちの魂は大いなる生命の流れの中で、気の遠くなるような生まれ変わりの旅を続けています。その中には様々な過去世があり、成功した人生も失敗した人生も、幸福な人生も不幸な人生もあります。そのそれぞれの体験が私たちの性格や嗜好、考え方に影響を与え、現在の人生を形作っています。そして、過去世で成し遂げられなかった物事や思いが現在の人生においても、重要な役割をもっているのです。それをクリアーにすることによって、私たちは本来の自分の人生を取り戻し、前に進むことができます。
過去・現在・未来を知って初めて、本当の自分の姿を見ることができます。ですから過去世を知るのは「自分を知るため」です。自分の魂の流れ、どこへ進めば良いのか、どのように生きてゆけば良いのかを知るために、過去世を理解する必要があるのです。過去・現在・未来は、一つのラインのように順番につながっているのではなく、すべてが重なって多重構造になっています。すなわち、現在の中に過去も未来も存在しており、すべてがともに流れているのです。ですから、今のあなたが変わることによって過去も未来も変わります。
過去を見ていくうちに、過去世における強い思い、プログラムが明らかになります。簡単な例でご説明すると、今世において溺れたことがないのに水が怖いという方は、過去において溺れた経験があることが多いのです。しかし、その恐怖心が過去世での体験であった事がわかると、原因が明確になり恐れることがなくなるのです。原因を知ることによって問題が解消されるのです。
過去がなければ現在もありません。過去を知ることによって、より深くあなた自身の心や精神を理解することができ、解消すべき問題が明らかにされます。さらには、今まで知らなかった自分の能力や、今世のあなたが自分らしく幸せになるために必要な鍵を手に入れることができるのです。
私たちの向かうべき道はただ一つです。
その道とは神への道であり、光の道なのです。
かつてあなた方は神の子として祝福され
いつくしまれて幸せに暮らしていたのですが
神のごとくになるという使命に基づいて
勇敢にも全ての体験を受けるという決意に基づいて
体験の場である地球にやってきたのであります。
我々は地球の体験をすべて終えて自らの出身の星に戻り
再びまた別の星へ向かって歩み
そのことを繰り返しながら
メビウスの輪のごとく
拡大・成長しながら神へ向かって進むのです。
あなたは偉大なる魂の持ち主であり神聖な存在なのです。
そのことを知ることが
あなたがどこに向かえば良いのかをもっとも知りえる方法なのです。
お前の中の神聖な頂に登りつめなさい。
そこは神の住まう場所である。
雲と雪を越えて、風と氷河を越えて、
私はそこからお前を手招きしている。
おまえはその神聖な頂から世界を見渡し、
その美しさに酔いしれることができるのだ。
一歩一歩進みなさい。どんなに小さな一歩でも、
それは確実に私に近づくための一歩であると知りなさい。
たゆまずあきらめずに進みなさい。
お前がそのようにするのなら、
必ずアーナンダ(歓喜)の栄光に包まれるのだ。
私は10代の後半から自分は何者なのか、何をすればよいのかを考え、自己探求の旅を続けてきました。そして、何度も挫折を繰り返しながら、ようやく現在にまで至ったのでありますが、私はこれもみな、インドの聖者サイババ様のおかげだと考えています。
ババ様は「常に自らが何者であるかを考え、行動するように」と言われ、そして「私たちはみな、神の化身、アヴァーターである」と伝え続けています。私たちの人生の目標は、自らが神聖な存在であることに気づき、自分の最もふさわしい形で自己を探求し、実現することなのです。
私は、かねてから自己探求実現セミナーを行いたいと願ってきました。そして、ようやくババ様のお許しを得ることができ、心から喜びをもって進めてゆきたいという思いにあふれています。そして、このセミナーは、「私自身の能力を最大限に発揮する」という課題のもとに行うものでもあります。私自身としても、さらに自らの生命の光を解き明かすためには、どうしてもしなければならないことなのです。
私は本当の自分自身を知りたいと望みつづけて、20数年かかって、ようやく自己探求という山に登ってまいりました。その山は決して生易しいものではなく、幾度もその厳しさに嘆き、立ち止まったこともありました。しかし、その度にもう一人の私が「でも進まなくちゃ」と励ましてくれるのです。
自己を探求することは、自らをありのまま見つめ、今まで作り上げてきた「枠」を壊してゆく事です。その中には痛みや苦しさも伴いますが、すべての事が何一つ無駄にはなっていないということがわかるのです。
新たに始まった自己探求実現というこのセミナーは、何か特別な能力をつけるためのものではありません。あなた自身の生き方や使命を見つけ出すものです。時空を超えて生きるあなた自身の神聖な魂を思い出す作業なのです。このセミナーで私自身もさらに自らの枠を破り、今まで以上にメッセージを皆さんにお伝えできればと思っております。
第32回 「人生の使命はどうしたら知ることができるのか」という問いに対して
全ての人は使命をもってこの世に生まれてきています。
自分の使命を知らない者は、まるでどこにいったらよいかわからぬ迷子のような者です。
あなたが迷子であったら、どうしますか。
あなたは必ず迷子センターに行って、係の人からあなたの両親をマイクで呼びだして、
あなたを迎えに来てくれるようにするでしょう。
あなたが今世の自分の使命をまだ発見できていないのなら、
迷わずあなたの信ずる神に助けを求めなさい。
私に自分の使命を教えて下さいと熱心に求めなさい・。
迷子になった子供を親は慌てて迎えに来て、
抱きしめるように、あなたが心からあなたの信ずる神に願い、求めるならば、
あなたの神は間違いなくあなたのもとに現れて、抱きしめ、
あなたにもっとも大切な使命を教えるのです。
私は毎日多くの方とお話をし、カウンセリングをしておりますが、その中でも比較的多い質問が「自分の使命をどうしたら見つけることができるでしょうか」というものです。
そのため私はこのことについて祈り、メッセージをいただけるようにお願いした時に、この素晴らしいメッセージをいただきました。
私も以前、様々なメッセージ導きをサイババ様から受けているにも関わらず、私は心が寂しくなって「目に見える証拠で私をどのように思っているか教えてほしい」と祈ったことがあります。
そのことについては以前にもお話ししましたが、インドから帰宅して、自宅のテーブルの上にサイババ様から直接送られてきたメモ用紙が置いてあり、私はそれを見て、心からサイババに感謝を捧げたのでした。
内容すべてが私にとってすばらしいものでしたが、その中でも特にわたしを心から喜ばせ、幸せにした言葉は、
「瞼が目を守るように、私はいつでもお前を守る」 という言葉でした。
多くの人が使命を求めていますが、なかなか見つからないという言葉を聞いて、強く思うことは、願う者は必ず導かれ、助けられるという神への信頼と確信をもつことであると思います。サイババは常々私たちを息子、娘と呼び、私は必ず約束を守る、と言ってくれております。
たとえすぐに答えが見つからなくても神を信じ、自分を信じて願いつづけてください。もっとも必要な時にあなたの使命は与えられるようになります。
あなたが使命を知ると、どんな人生が始まるかをお話したいと思います。
当然、どんなすばらしい人生が待ちかまえているかと考えるのが普通ですが、いくつか注意しなければならないことがあります。
かつてある銀行が、宝くじを当てた方に対して注意書きのパンフレットを作成したことがあります。
その内容は、実際に宝くじが当たるとこんな様々なことが待ちかまえていますよといった内容で、そのパンフレットを読んでみると、宝くじを当てた人も実に大変なのだなと思うようなことがいっぱい書かれていました。
その中でも一番変化することは人間関係であり、あまりにも周囲の人が変わってしまい、その変化に巻き込まれ、経済的には豊かになったものの、人間関係がもろくも崩れ去ってしまうことに注意を促す内容でした。
使命を知る時期について前回お話しましたが、宝くじではありませんが、同じように本当の自分の使命を知るようになると、その時期の変化が強ければ強いほど、最初の喜びよりもあまりの変化に混乱してしまうことも数多くあるものです。
実際に私の場合も、インドへ向かう飛行機の中でメッセージを受けた日から、めまぐるしいほどの変化に翻弄されたことを、今でも記憶しております。
特に家族の変化は今まで以上に強く現れ、ようやく軌道にのった動物病院を縮小して、ヒーリングを中心とした活動を行っていこうとした私に対して反対したことも事実です。
しかし、そのようなことがあっても、私にとって使命を果たすことは大きな喜びでありましたから、何とか理解してもらい、進めた経緯があります。
私の心の中では、現在のようなヒーリングやリーディングセッションを中心とした世界を進めていく上で使命は根幹を成しており、様々な問題が発生しても、いったん、進み出したことを止めようとは思いませんでしたし、誰も止めることはできないと感じたのでした。
しかし、さすがにヒーリングセンターをオープンした途端、今まで働いていた動物病院のスタッフ全員が一度に辞めてしまった時は、混乱し、慌てもしましたが、逆にそれが幸いして、今では紆余曲折を経て、望み通りスタッフ全員がエネルギーを使えるヒーラーとなり、やはり自分が思ったとおりに進めてよかったと、後々になって思うことができました。
さらに使命を進めていく上で困難なこともありましたが、そのたびごとに誠実に対処したことによってその困難もものの見事に解決でき、感動さえ覚えました。
使命を知ることも大変ですが、さらに使命を知ると現実的にも問題が発生して、苦労することもありますが、だからといって使命を知ることのすばらしさに変わりはありませんし、いよいよ自分の望んだ人生を歩むことができ、様々な体験を乗り越えてはじめて使命を果たす道を歩み始めることができるようになるのです。
生命にはすべて時期があります。
根源的に生命サイクルは『創造・維持・破壊』の中で動いています。
ほぼ12年周期で動くこのサイクルは、人の人生もほとんどこの流れの中で決まっていきます。
自らの使命を悟る上で重要な時期は、古い今までの生活や環境、体質を一新して、新しい創造を生み出す時期が最もよいチャンスとなります。
すなわち、破壊(変化)の時期に今までの古い考え方や習慣を捨て、新しい自分を作り出そうとする時期が自らの使命を知る上で、大きなチャンスであり、ポイントとなります。
実際に私も自らの使命を知ったのも、破壊のエネルギーと創造のエネルギーが同じ強さとなり、新しい次のサイクルを迎えるという時期に与えられたのでした。
今までは、私はその時期を踏まえて、熱心に自分を見つめ、自らの使命を知ろうとしている人に、その人の使命をお伝えしたこともありましたが、やはりその時も、その方の破壊から創造に向かう時期でした。
しかし、その後、使命を知る準備ができていないと、どんなにこちらが良い時期を見計らってお伝えしても、なかなかその使命を生かすことができず、逆に停滞してしまうことがあった為、現在は、その方自身が自分で使命を探し、私はそのことをお手伝いする形をとっています。
しかし、ヒントがなければ、雲をつかむような状態になってしまうため、一つ、ひとつ自分の望むことと、本来のその方の真の目標に気づくように導きながら、今世において、最も大切なことは何か、何をしている時がもっとも幸せかを紐解き、その人自身が自分で使命を見出せるようにしております。
多くの人があまりにも性急に、「何でもいいから早く使命を教えて欲しい」と望まれますが、人生において最も大切なことですので、しっかりと時間をかけて身体と心とエネルギーの準備ができた上で、使命を知るようにされることが幸せなことであると、現在は考えております。
皆さんが今世、どのような道を歩み、目標を達成するかは、あなたの幸福に大きく関わっておりますので、それらを一つ、ひとつ紐解きながらお伝えしていきますので、ひとまず、使命を知ることは安易なものではなく、重要かつ、慎重に進められなければならないということを十分にご理解ください。
私たちは生まれながらに好みが決まっています。そして、その好みの枠組みに沿って人生を生きようとする傾向があります。
自分の好き嫌いというものは、頑張ってわかるものではなく、非常に感覚的なものであり、説明できないこともたくさんあります。
ですから、あなたの好きな事があなたの使命に繋がっていますよと言われても、ピンとこない人も多く、悩んでしまうことも多いのです。
アルケミストでは、この「好き」という気持がどこからくるのか、また「嫌い」とはどう違うのか、ということをわかりやすく説明しながら、自分が本当に好きなことを見つけていきます。
特にこの好きという概念は、理論的ではなく、感覚的なものでありますから、この感覚を研ぎ澄ますことが大切です。
「好き」という思いと「気持ちがよい」という思いは連結しています。人間がはじめて経験する気持ちよさは母の温もりであり、母の胸に抱かれて、おっぱいを吸う時に気持よさの原型ができあがるのです。
柔らかい肌の温もり、抱きしめられる感覚、これらが継続していくと、その人には「これが好きなものだ」という思いができあがっていきます。
さらに感覚が次々と他の物を吸収していき、気持がよいもの、心地よいものが好きなものとなっていき、気持悪いもの、心地よくない物が嫌いな物となっていくわけです。
現代人の多くが「本当に好き」という感情がわからなくなってきているのは、この好きという原型が曖昧なものになってしまっているからです。
アルケミストではそういう方に、幼い頃に気持を戻していただいて、どんなことが幸せだったのか、どんなことが嫌だったのかを思い出しながら、感覚を取り戻していく方法をとっています。
するとその人は、望んでいたことが得られなかったことにより、嫌いな物(事)だけが増えてしまい、好きなことが心の隅に追いやられてしまったことに気づきます。
そのことに気づくと、「本当は、自分はこうして欲しかったんだ」ということや、自分にとってこれが心地よく、気持よいことなのだということが思い出され、本当に好きなことと繋げていくいことができるようになります。
そのようにして好きな事を思い出していくと、その人の中にある感情が研ぎ澄まされ、自分の好きな事、したい事がはっきりとわかるようになり、次のステップに進むことができるようになるのです。
我々は一人ひとり、今世において果たすべき大切な使命があります。
しかし、その使命を知るという事は、まるで突然神の使いが現れて、「あなたの使命はこうです」とか、「何をしなさい」というようなことを使命だと思われている人もたくさんいます。
確かに、そのような人も実際おりますが、より現実的な方法をとるならば、誰かから与えられるものではなく、自分で気づいて知る事が大切なのであります。
大いなる存在にとって最重要視することは、人それぞれの自由意志であり、何か命令を下して、その人の自由意志を束縛することはないということであります。
すなわち、その原則に則っているならな、自らの使命はあなたの心の中から湧き上がるものであり、『自分の命を削っても、自らの命を使ってでも、果たしたい事』ということが使命であると思った方が、より確実に使命を知ることができます。
私は過去において、そのようなことを知らなかったため、多くの人々と同じように、二十数年に渡って神からのメッセージを待ち続けるようなことをしました。
確かに、私は高い存在から自分の使命をいただいて、感動し、喜びに満たされたのでありますが、しかし、その後、自分が与えられた使命を何度も吟味するうちに、実は、そのことは前から望んでいたことだと知る事が出来たのでした。
メッセージを受けた後、ここまで望み続けたのだから、もうそろそろ使命を教えてもらってもよいのではないかという、ある意味ではやり尽くした気持ちがあったことも事実でしたので、そのことを総合的に判断し、振り返ってみると、自らの使命を知るための方法としては、私の方法は決して効果的ではなかったと感じるようになったのです。
現在、アルケミストではスタッフをはじめ、数十人の者が自らの使命をはっきりと知って、その方向にまい進しておりますが、彼らの時間的経過からいえば、ほとんど2、3年のうちに自分の使命を知る事ができるようになっています。
その方法とは、徹底的にその人自身の好きなことや、やりたいことをピックアップし、それをリストにのせて、確認をする方法であります。好きなことが何年経っても飽きない事なのか、途中で挫折しそうになっても決して諦めたくないことか、さらにそのことを続けて行く上で、自分が成功する有無に関わらず、幸せな人生になるかどうか、そして、そのことに関わる周囲の人々があなたから恩恵を被る事ができるかどうかを精密に、的確に確認していけば、自ずと自分の目標は定まり、さらにフォーカスされて、使命とわかるようになってくるのであります。
あなたがそのような方法を使えば、あなた自身は間違いなく、その使命を自分のものとして感じる事ができるようになり、さらに過去から現在、未来に渡ってその使命を果たすことが重要なことであるとはっきりとわかるようになるのであります。
それでは次ぎに、「自分の好きな事、自分にとって大切なこととは何なのか」と問われても、現代の多くの人はほとんどよくわからないと言う声が返ってきますので、次回は、あなたにとって本当に好きな事は何か、あなたにとって大切なこととは何かをあなたの心の奥底を掘り下げながら知る方法をお伝えしたいと思います。
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