第216回 創造・維持・破壊に見る癒し
我々は「創造・維持・破壊」という、生命のサイクルを理解しなければなりません。ヒーラーとは、そのような視点から癒しを行う者です。病気はその方自身の「破壊」すなわち「変化」を表します。その方の魂のメッセージが身体に現れた状態です。ヒーラーはその方の魂のメッセージを理解し、変化を助ける者です。
例えば、暴飲暴食をしている方が肝臓を患ったとします。ヒーラーは癒しの技術によって症状的なものを癒すことも重要ですが、その方の身体が伝えているメッセージにも耳を傾けなければなりません。なぜ、病になったかというとその方の魂が「このままではいけない」と伝えているからです。
ですから、症状がよくなったとしても、「また暴飲暴食を続けることは違いますよね。人生の生活を改善しようということですね」と、ヒーラーは変化と気づきを促すのが重要なのです。その方が、より幸せで、自分の能力を発揮できる人生を歩むことが大切なのです。
病が改善された時に、人は自分のことしか考えていなかったことに気付きます。「ああ、自分のことしか考えていなかった。本当にまわりの人のことを考えていなかった。自分はもっとこうすべきなんだ」そのように気づきが始まった時、本当の意味での癒しが始まるのです。