第133回 インド巡礼 Ⅱ

 
 ババ様が現れた瞬間、言葉にならない感動と歓喜が信者達を包みます。
 
 側近の者たちに見守られるように車椅子乗ったサイババ様は、肉体的には決して健康そのものとは言えないのですが、それでも何千人もの信者が、ひたすら祈り、そのお姿に少しでも近寄ろうとしてざわめく中で、ババ様は一人一人に対する愛あふれる姿や目つきで、私たちを癒してくれるのでした。

 かつては、サイ・クルワント・ホールを、まるで空中に浮かぶかのように、信者の間をすべるかのように歩き、ありとあらゆる物質化現象と奇跡を行ってきたババ様でしたが、今回合計12回のダルシャンにおいては、物質化をはじめとする目に見える奇跡をまったく見せることはありませんでした。

 しかし、中央の壇上で信者から受け取った手紙を一つ一つ確認し、熱心に読み続ける姿に、私はどんな状況であっても信者を守るというババ様の強い決意を垣間見ることができ、深く感謝をしたのであります。

 幸運なことに共にダルシャンに臨んだ私たちのグループの一人が、今回の旅行に参加できなかった方々の手紙をババ様の側近にお渡しすることができ、日本語で書かれた手紙を壇上でババ様が読まれる姿を見て、間違いなく日本人のグループとして訪れた私たちにも強い関心を持ってくださっていることを改めて感じ取ることができました。

(インド巡礼 Ⅲへ続く)

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サイババ様のゾウ「サティヤ・ギータ」。
サイババ様に50年仕えた「サイ・ギータ」が2007年5月22日に亡くなり、
今はこの「サティヤ・ギータ」がババ様に仕えている。

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アニマルコミュニケーションを行なうと、サティヤ・ギータは自身の過去世やサイババ様への深い信仰心を伝えてくれた。

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