第205回 生と死は日常的なこと

生と死は日常的なことです。何も特別なことではありません。ただ、ある時空の尺度の中では、数十年に一度起きる特別なこと、あるいは不幸なことだと、勘違いしやすいのであります。

実は我々が生まれることも死ぬことも、この生命の輪廻転生システムからいえば、当たり前のことであり、日常的なことなのです。それを我々が、認め、そしてそれを感じるようになれば、我々は永遠に続く輪廻転生システムを心から楽しむことさえできるようになるのです。

私たちは毎日、生まれ変わりを体験しています。夜眠り、そして再び朝目覚める度に、私たちは死と誕生を繰り返しています。日が昇り、沈むように、私たちは闇と光を行き来し、そして、毎日新しい命を得ているのです。

時空を超えた広い視野から見れば、私たちの一つの人生の死と生まれ変わりも、そのように繰り返し続ける「命の約束」です。夜の眠りについたとき、私たちは必ず目覚めることを知っています。そのように全ての生命は、肉体を脱ぎ去っても、再び新たな人生の中に目覚めるのです。

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