2011.05.16
有球の木のメッセージ
私は見世物ではありません。
私は、神聖な木です。
この場所を神聖な森として守るために、私の役割があります。そして、私のもとへ来て多くのものが精神性を高めるように願っています。
私は有球(ゆうきゅう)の源(みなもと)の木です。
球、それはすべての根源の形です。その根源の形を表すのが、私の根の形なのです。
生命は回転しながら、あるいは球を作りながら誕生し、そして成長しています。
私はそれを象徴として表しているのです。
ですから、有球の源の木と漢字では書き、呼び方は有球(ゆうきゅう)の木と読んでください。
~高尾山 有球の源の木~
高尾山には、樹高m、幹囲6m、推定樹齢450年の大木があります。高尾山内では2番目の大きさのこの杉の大木は、根が不思議な形に巻いているのが特徴です。この盤根が「たこの足」に似ていることから「たこ杉」命名されたそうですが、いくつかの由来があるそうです。
昔話では、天狗たちが参道を整備していたところ、根を四方に張った大杉に至り、思案の末に翌朝、この木を引き抜くことを決め、それを知った杉が一夜にして根をくるくると縮めてしまったという話があります。
もう一つは、今からおよそ600年ほども前の伝説です。水行を終わった俊源大徳が、高尾山に登る道に大きな霊杉が根を張って通行のじゃまになっていたのを見て、般若心経を唱えると、一本杉はたちまちくるくると根を巻いて道が開かれたという伝説です。以来この杉は、たこ杉、または、道を開いたところから開運杉とも呼ばれてきたそうです。
しかし、この杉は、「たこ杉」という呼び名ではなく、自分の神聖な役割を示す呼び名をメッセージを通して教えてくださいました。高尾山でこの杉に会ったときには、尊敬と感謝の念をもって、「有球の木さん」と呼ばせていただこうと思います。