T&H のオーストラリア便りその１６

2011.01.18

アルケミスト・オーストラリア支部の近藤夫妻が
豊かな大自然と動物たちの情報をご紹介します！
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◆ヌーサ国立公園（Noosa National Park）
昨年の年末に日本へ一時帰国した時、アルケミストで、多くの皆さんから「アニマルブログやアルケミスト通信で見た」とお声を掛けて頂き、とても感激しました。１年ぶりのアルケミストでの思い出を胸に、先週、こちらへ戻ると、テレビニュースでご存知の多いかと思いますが、記録的な大雨で大変なことになっていました。

ここサンシャインコーストのカランドラは道路が冠水した程度で、幸いにも我が家の周辺は無事でした。多くの皆さんにご心配を頂き、ありがとう御座います。この場をお借りして、御礼を申し上げます。現地の方からは「良い時に日本へ帰っていたね」と言われました。しかし、ここから車で１時間のブリスベンは洪水被害で、多くの人々や野生動物たちが被災しているので、とても複雑な心境です。

さて、今回は、サンシャインコーストの北端、カランドラから車で約１時間のヌーサ国立公園をご紹介します。ヌーサは国際的なリゾート地で、日本のガイドブックにも載っているので、ご存じの方も多いと思います。この地名は、アボリジニの言葉で「隠」を意味するそうです。街中はパーム・ツリー（椰子の木）より高い建物が規制されているため、自然景観が保たれています。

ヌーサ国立公園は敷地面積454ha、三方を海に囲まれているので、海と森を同時に楽しみながらブッシュウォーキングが出来ます。１粒で２度美味しい、某メーカのお菓子のような場所です。（笑）

断崖絶壁の眺め

散策路沿いにあるビーチ

うっそうとした海沿いのウォーキング・トラック

波の音を聞きながらのウォーキング

ウォーキング・トラックは5 種類ありますが、今回は、海沿いの「Coastal track（片道5.4km）」を「Hell's Gates」まで歩きました。
「Hell's Gates」を直訳すると「地獄の門」、なんだか恐ろしい名前ですが、この場所からは、クジラのシーズン（６月中旬～11 中旬）になるとホエールウォッチングが出来るそうです。

Hell's Gates からの眺めは爽快です

海を眺めながらのウォーキング

ここから見える海はサーフィンに最適なようで、歩いている最中、たくさんのサーファーがボード片手に裸足で歩いていました。子どもから、女性、おじさんまで、サーファーの幅が広いようです。ウォーキング中にサーファーとすれ違うのは、ここならではの光景だと思います。

大木・青い空・中心に太陽がキラキラ・・・

散策路のそばにはユーカリ大木がたくさん・・・

こちらでは、郊外を車で走ると「コアラやカンガルーに注意」の看板を見かけます。しかし、夜行性のためなかなか簡単に野生コアラには会えません。ヌーサ国立公園で野生のコアラを見たと聞いたことがありますが、「どうせ森の奥の方だろう」と思っていました。

ところが、ヌーサ国立公園の海沿いのコースで野生コアラを見ました。「Hell's Gates」まで行った帰り道、途中でしきりにカメラを構える人達を発見。その視線の先を追うと、なんと１頭のコアラが木の上で寝ていました。３倍ズームのデジカメだったので、この写真が精一杯でした。顔を隠して寝ている姿が可愛らしいです。私は、以前、カンガルー島で野生コアラを見たことがありますが、こ
んな近くで簡単に見られるなんて、驚きでした。