2010.10.23
アフリカ 取材旅行 その6
◆Lake Nakuru National Park : ナクル湖国立公園 ①
ナクル湖はケニアの首都・ナイロビから160kmほど北にあるナクルの南側に位置する5-45km2のアルカリ湖です。ナクル湖国立公園は、1961年にナクル及び、ナクル湖周辺の地域に設立されました。
ナクル湖といえば、フラミンゴの大群で有名ですが、湖の周辺には、サバンナや森があり、フラミンゴ以外にも400種におよぶ野鳥や、キリン、サイ、ライオン、ヒョウなど多くの野生動物が生息しています。
ゲートを抜けてまず出迎えてくれたのは、美しいインパラ。
細っそりとした小型のサル、ベルベットモンキー。名前の通り、毛は短くビロード(ベルベット)のよう。
ゲートを後に、樹林帯の中を走っていくと、なにやら道にたくさんの動物たちが座っています。近づいてみるとバブーン(ヒヒ)の群れでした。
バブーンとっては「オレたちの道」。中々どこうとはしないので、ちょっとした渋滞が・・・・・・
木の上から、私たちを見下ろしていたバブーンは、うんざりしたように私たちを見てこう言いました。
「人間は、裸のサルは大きな動く箱に乗ってやってくるバカナヤツ。いつも自分たちを見て、えへら、えへら笑い、俺たちをバカにしているが、俺たちだっていつも箱にのってくるものたちを、仲間と一緒に笑い飛ばしている。鼻のない裸のサルは、力のない馬鹿者であり、自分たちのような立派な鼻を持つものこそ、偉大な生き物であることを知った方がいい」
なんとも、バブーンらしいメッセージです(笑)彼らいわく、自分達のように立派な鼻を持っているものこそ偉大な生き物で、人間は奇妙な乗り物に乗って笑っている鼻の無いオバカなサルなのです。自分達のテリトリーにやってきて、無遠慮にカメラを向けて笑っている人間は、彼らにとって迷惑な存在なのでしょう・・・・・・
見るからに不敵な面構え。
そして、その次に姿を見せてくれたのは、名物の木登りライオンです!ナクル湖国立公園には登りやすい木が多いこともあり、ライオンたちは暑さよけや虫よけのため、または湿地を嫌がるために木登りをするらしいのですが、運がよくなければ中々見られません。
美しく、堂々とした姿。
私たちが感嘆の声をあげながらライオンの姿に夢中になっていると、ガイドのサミュエルさんも「Very Lucky!」とうれしそうに笑っていました。