2010.09.01
ネイチャーコミュニケーション 大山の雨降りの木
自然はいつも私たちに語りかけてくれています。
その声を感じ取ること、その心と語り合う事がネイチャーコミュニケーションです。
今日は、神奈川県の大山(おおやま)の山頂にいらっしゃる、御神木のメッセージをご紹介したいと思います。
真夏日の熱い日差しの中、山頂につくと、一本の優しげな木が木陰を作っていました。
写真を撮らせていただいて立ち去ろうとした時、呼び止められたような不思議な感覚がありました。
すると、その木のメッセージが聞こえてきたのです。
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私の姿を撮ってください。
私は長年の間この場所で、多くのものを見守り、守ってきました。
自然を守り、自然の恵みをもたらす木として、私はこの場にいます。
私の姿を撮り、そして私の心を知ってください。
そうすればあなたは、私がどれほど多くのものを愛し、
導いているかを知る事ができるのです。
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ふと、見るとその木のかたわらには「御神木 雨降木(あめふりのき)」の文字が・・・・・・
雨降木は自分の姿を記録して、自分の思いを多くの人に伝えて欲しいと言いました。
必ずメッセージを伝えすることを約束し、写真を撮らせていただいたこと、
そしてメッセージをいただいたことへの感謝の気持ち伝えながら手を触れると、
枝葉をきらきらと日の光に輝かせて応えてくれました。
「見下ろしている場所全てを見守っています。恵みの雨を降らせています」
そう語る御神木の傍らにいると、この上なく優しく、そして頼もしいエネルギーに包まれます。
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大山(おおやま)は、神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市境にある標高1,252 mの山です。今まで幾度も大山を訪れていましたが、このようなメッセージをもらったのは初めてでした。気になったので大山の歴史や由来を調べてみると、古くから庶民の山岳信仰の対象とされていたそうです。そして、山頂の阿夫利神社本社、中腹に阿夫利神社下社、大山寺が建っていますが、大山は別名を「阿夫利(あふり)山」、「雨降(あふ)り山」とも言われたそうです。農耕民にとっては大山および阿夫利神社は雨乞いの神として信仰の対象となっていたのです。そして、雨降木は、今も山頂からあたりを見守り、恵みの雨をふらせていたのでした。
himika