2010.04.22
T&Hのオーストラリア便りその2
アルケミスト・オーストラリア支部の近藤夫妻が
豊かな大自然と動物たちの情報をご紹介していきます!
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オポッサム (Opossum)
今回は、オポッサムをご紹介します。ここオーストラリアではカンガルー目の
ポッサムのことをオポッサムと言うそうです。カンガルーやコアラなどと同様に
有袋類で、フクロネズミとも呼ばれ、また、親が子を背負う姿から、
コモリネズミとも呼ばれるそうです。
正式名称はコモン・リングテイル・ポッサム、クイーンズランド州からタスマニア州までの
沿岸に分布、マングローブやレインフォレストなどに生息、
木の上にフットボールサイズの巣を作ります。
日没後、枝を渡り歩きますが、爪が鋭いだけでなく、
尻尾の一側面にある全く毛が生えていない部分がストッパーの役割を果たし、
万一、足を離しても、命綱のように体を支えることができるのだそうです。
通常、双子で生まれ、4ヶ月母親の袋で育ち、6ヶ月で乳離れ。
母親はエサを子どもに与えるだけで、父親が子ども背中に乗せて運び夜間に世話をし、
カップルは1年ごとに替わるそうです。
<出典:オーストラリア野生生物百科事典(Encyclopedia of Australia Wildlife)2007年>
上の3枚の写真は、昼間、我が家のベランダの屋根の隙間から顔を出している姿です。
こちらに気付いても、クリクリした可愛い目でこちらを見つめ逃げる気配はありません。
「とっても可愛いね」とか「また来てね」と日本語で話しかけてみたら、
目をパッチンとして、応えてくれ、その後、頻繁に来るようになりました。
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夜に庭のヤシの木を伝って降りようとしている姿。
オーストラリア・ズーのポッサム。こんなに間近で、しかも体に触るのは初めてでした。
やっぱり可愛いですね。
我が家に来るオポッサムは、とても気まぐれです。
明け方にやって来ては、昼は寝ていて、夜になるとまた何処へ出掛けていきます。
とても可愛い目に家内も私も魅了されてしまいました。
まるで風来坊な子どもの朝帰りを待つ親の心境です・・・(笑)。
Tadashi