2010.04.07
動物園実習でのコミュニケーション
4月4日（日）野毛山動物公園で行われた動物園実習での
コミュニケーションの一部をご紹介します！！
◆ライオン メス シンクちゃん
11歳のシンクちゃんにとっては、
まだ子供っぽさが残る3歳のオスライオン・フクくんは、
自分の相手としては物足りなく、不満を感じていたようです。
そのような悩みをくみ取った上で、彼女の美しさを褒めて、
魅力を十分に認めるコミュニケーションを行いました。
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◆キリン メス マリンちゃん
どうやら動物園の世界でも、女性上位の状況が目立つようです。
キリンのマリンちゃんもパートナーであるテビチくんに対して
物足りなさと気持ちのすれ違いを感じているようでした。
彼女に対しても理解と慰めの言葉を伝え、
そして、「すでに生まれた子供たちも、あなたを大切に思っている」と
母親としての意識を高めるコミュニケーションを行いました。
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◆フタコブラクダ メス ツガルさん
35歳、人間でいえば100歳をこえるツガルさん。
飼育場所の前には、ツガルさんの一日がボードで紹介されていて
飼育員の方の愛情が感じられました。
足腰が弱って自由に歩けないにもかかわらず
悠然としているツガルさんに対して、コミュニケーションした学生たちは、
しきりに感嘆の声を上げていました。
「あなたは野毛山動物園の宝物だね」という言葉を感動をこめて伝え
ツガルさんの素晴らしさと生命力に心からの称賛をおくりました。
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◆クロジャガー メス オジャガちゃん
幼い時に誤って前足をかまれて、肘から下を失ったオジャガちゃん。
自分を世話してくれた飼育員の方に、いつまでも変わらぬ愛情を持ち続けている
オジャガちゃんのせつない思いに皆が胸を打たれました。
飼育員の方と一緒にいる時間が減って、さみしい思いをしているオジャガちゃんには
飼育員の方も彼女を大切に思っていること、
その愛情ゆえに、少しでも運動不足にならぬよう、
狭い動物病院の檻から現在の檻に移したのではないか、
と現在の状況について説明をしました。
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◆コンドル メス ヘンリエッタちゃん
近くで見るコンドルは、これほどまでに立派で美しい姿なのかと、
出会った人は誰しも感じるはずです。
学生たちみんなが、ヘンリエッタちゃんの優しい目つき、
上品なしぐさに心から感心し、彼女の素晴らしさに感謝しました。
それを聞いたヘンリエッタちゃんは優雅に羽を広げて美しさを見せてくれました。
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昨年、多摩動物公園にて動物園実習を行った学生たちは、
さらに一段と成長し、オーラリーディングを行いながら
動物たちの心を的確につかんでコミュニケーションを行っていました。
彼らの愛情にあふれたコミュニケーションと動物を思うひたむきな心が
多くの場で発揮されることを願っています。
